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2024年3月13日 新築現場

気密測定をする意味2

中間の気密の後、工事が完成してお客様に住んでもらえる状態になってから完成時の気密測定を行います。この時には、給気口を開けた状態、お客様が実際に生活するときに計画通りの新鮮な空気が必要な量だけ入ってきているかを測定してもらいます。もちろん、中間検査の後に変なところに隙間ができていないかということも確認できます。

そもそも、なぜ家に隙間があってはいけないのか?それは、計画したところ以外から外気が入ってくるということは、何の対策もしていない場所から外気が入っているということになります。計画している給気口にはフィルターがあり、花粉やPM2.5 などをとってくれた空気が入ってきます。それが、計画外の隙間からは外気がそのまま入ってきてしまいます。
 計画外の隙間が、もしも、排気口の近くにあるとそこから入ってきた空気が、いち早く排気されてしまい、家の中の空気の循環の妨げになりもなります。
空気の循環を妨げられると、空調の計画も狂います。空気が循環する=温度も循環するということになります。なので、熱源(エアコンなど)から遠い部屋に排気口を作り空気がその部屋に引っ張られるよう計画して熱もそこに届くような空調の計画も行うのですが、計画外の隙間があるとうまく家の中に陰圧がかからなくなり、空気と熱の循環がうまくいかなくなってしまします。

このように、室内の環境を快適に保つためには気密が担保されていることが大前提になり、空家の中を効率よく温めたり、冷やしたりするためにも気密が良くないといけません。
この気密の能力を確認するには気密測定をするしかなく、そのため気密測定はやっておかないといけない測定だと思います。


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