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2024年3月15日 日々の生活

家の値段 どこまで上がるの?

この時期は、いろんなメーカーがカタログが新しくなりましたと営業の方が事務所に訪れる機会が増えます。そして必ずと言っていいほど「価格が上がります」というセリフとともにやってきます。
「え~また上がるの?」ここ最近何回言っただろうか・・・
輸送費や原材料費、人件費が上がっているのだから価格が上がることは仕方がないことではあります。各業界が我慢して価格を据え置いてきた結果、今の立て続けの価格改定が起きているんだろうなということも理解できます。おのずと、家の値段が上がります。

ざっくりではありますが、平均的な30坪前後の家で、コロナやウクライナの戦争の影響を受ける前から比べると、だいたい500万円ぐらい金額があげざるを得ない状況です。
いくら頑張っても原価がこれだけ上がってくるともうどうしようもない。
なので、最近営業の方が事務所に見えるとついつい「また値上げか」と気分が萎えます。

家を購入しようとされている方の年収も同じように上がっていればなんの問題も無く、むしろ良いことだと思うのですが、実際にはそうではないようで、家のご相談を受けたとき、ご希望の金額と現実の金額との乖離がかなり出てきているように思えます。
その結果、何が起きているか。住宅ローンの返済期間の延長。

今までは、住宅ローンは35年というものが一般的でした。
35歳で住宅ローンを組んだら、完済が70歳。70歳ならまだ働くことは可能ではあるし、繰り越し返済で、退職までにローンを終わらせることもできます。
しかし、この住宅ローンの返済期間が40年から長いものだと50年というものが出てきています。35歳で建てたら完済が85歳・・・ちょっと無理かな。

しかし、環境先進国ドイツの家は超高断熱の高性能住宅。なので金額もそれなりにします。
そのため住宅ローンも100年なんてこともあるそうです。これはお国の事情というものもあるのですが、ドイツはじめヨーロッパでは家が古くなってもそんなに資産価値が下がらないため、中古の家でも高く売れたれ、高く貸せたりするそうです。なんなら、古いアパートのほうが人気があったりします。それは、古くなっても家の中が快適という担保があるからだと思います。その他にも理由はあるのですが。

なので、しっかりした断熱性能であったり耐震に対する対策をしっかりした家を計画して、子供たちが喜んで引き継いでくれるような家をしっかり予算をかけて計画する。その結果住宅ローンが50年というのは考え方としてありなのではと思います。


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