住まいのブログ
fv装飾

🏡「高気密・高断熱」って具体的にどういうこと?東広島の気候で快適に暮らすための断熱の基本

代表取締役写真
記事の監修 代表取締役 森本 一喜

1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。生粋の地元人で、八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学を卒業。大工として弟子入りし修行を積んだ後、6年後に独立。その後、二級建築士を取得し、設計事務所を立ち上げる。現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担当し、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。 プライベートでは三姉妹の成長を見守る父として日々奮闘中。

1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。生粋の地元人で、八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学を卒業。大工として弟子入りし修行を積んだ後、6年後に独立。その後、二級建築士を取得し、設計事務所を立ち上げる。現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担当し、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。 プライベートでは三姉妹の成長を見守る父として日々奮闘中。

東広島市でマイホームをご検討中、あるいはリフォームを考えている皆さんは、「高気密・高断熱」という言葉をよく耳にされるでしょう。なんとなく「暖かい家になるんだろうな」とは想像できても、具体的にどういうことか、なぜそれが必要なのか、いまいちピンとこない方も多いかもしれません。

このブログでは、注文住宅やリフォームで失敗しないために知っておきたい「高気密・高断熱」の基本と、特に東広島の気候に合わせた家づくりのポイントを、わかりやすく解説します。


1. 「高気密」とは?〜魔法瓶のような家をつくる〜

「高気密(こうきみつ)」とは、家を隙間なく、文字通り密閉性の高い構造にすることです。

家は、柱や壁の間にわずかな隙間が無数に存在しています。この隙間から暖房で暖めた室内の空気が逃げたり、逆に冷たい外気が侵入したりします。これが「隙間風」の原因です。
空気ですからね、ほんのわずかな隙間からでも出入りしてしまいます。

高気密な家は、この隙間を極限まで減らし、建物をまるで魔法瓶(まほうびん)や水筒のようにします。

🔍 隙間の少なさは「C値」で測る

気密性の高さは、**C値(相当隙間面積)**という数値で表されます。

C値=家全体の隙間の合計面積/延べ床面積

このC値の数値が小さいほど、家の気密性が高いということになります。

  • 一般的な旧基準の家:5.0㎠/㎡以上

  • 高気密な家(現代の推奨基準): 1.0㎠/㎡以下

  • ホームクリエたくみが目指すレベル: 0.5㎠/㎡以下(※C値は工務店によって目標値が異なります)

気密性が低いと、どんなに高性能な断熱材を使っても、その効果が半減してしまいます。熱を逃さない高性能な家づくりには、気密性を高める施工技術が不可欠です。
気密(C値)は専用の機械で測定します。その様子は→気密測定の様子


2. 「高断熱」とは?〜熱の出入りを防ぐ分厚いコート〜

「高断熱(こうだんねつ)」とは、壁、床、天井、窓などに断熱性能の高い材料をふんだんに使用し、外の熱を遮断し、室内の熱を逃がさないようにすることです。家全体を厚手のコートで包み込むイメージです。

断熱性能が高いと、夏は外の熱気が家の中に入るのを防ぎ、冬は暖房で暖めた空気が外へ逃げるのを防ぎます。

🔍 断熱性能は「UA値」で測る

断熱性能の高さは、**UA値(外皮平均熱貫流率)**という数値で表されます。

UA値 = 建物全体から逃げる熱の量/外皮面積(外気に触れる部分の面積)

このUA値の数値が小さいほど、断熱性能が高いということになります。現在の国のZEH(ゼッチ)基準では、東広島市を含む地域で0.6w/㎡・K以下などが求められています。

ホームクリエたくみが目指すレベルは0.35w/㎡・k

高断熱化のポイントは、主に以下の2つです。

  1. 断熱材の質と厚さ: グラスウール、ロックウール、ウレタンフォームなど、高性能な断熱材を適切に使用し、十分な厚みを確保します。特に弊社が推奨する「付加断熱(外張り断熱)」は、柱の外側からも断熱材で包み込むため、より高い効果を発揮します。

  2. 窓(開口部)の性能: 窓は家の中で最も熱の出入りが多い場所です。熱伝導率の低い樹脂サッシや、高性能なLow-E複層ガラス(またはトリプルガラス)を選ぶことが非常に重要です。


3. なぜ東広島の気候で「高気密・高断熱」が必要なのか

東広島市は、内陸部に位置するため、比較的盆地的な気候特性を持っています。

  • 夏: 瀬戸内海特有の湿度に加え、日中は気温が上がり蒸し暑くなります。

  • 冬: 広島市内と比べると冷え込みが厳しく、積雪や凍結の可能性もあります。

このような寒暖差が大きく、湿度の変化もある気候だからこそ、「高気密・高断熱」が不可欠です。

✅ 高気密・高断熱がもたらす4つのメリット

  1. 光熱費の大幅削減(省エネ):魔法瓶のように熱を逃がさないため、一度エアコンを動かせば小さなエネルギーで温度が保たれます。これにより、電気代やガス代のランニングコストを大幅に削減できます。
  2. 冬のヒートショック対策(健康):気密・断熱性能が低い家では、リビングは暖かくても、トイレ、廊下、浴室が極端に冷たくなります。高気密・高断熱な家では、家中の温度差が少なくなり、高齢者に多いヒートショック(急激な温度変化による血圧変動)のリスクを軽減します。
  3. カビ・結露の防止(耐久性):室内の暖かく湿った空気が、壁の内部や窓で冷やされて水滴になるのが結露です。結露はカビの原因となり、さらに壁の中の木材を腐らせる原因にもなります。高気密・高断熱は、この結露の発生を抑え、建物の寿命を延ばします。
  4. 快適性の向上(ストレス軽減):どこにいても快適な温度で、エアコンの風が直接当たらないストレスのない暮らしを実現できます。高性能住宅の暮らしは、まさに「冬暖かく、夏涼しい」理想の暮らしです。

4. 最後に

「高気密・高断熱」は、ただ単に暖かい家、涼しい家というだけでなく、「健康」「省エネ」「建物の耐久性」を守る、50年先も快適に暮らすための基本性能です。

ホームクリエたくみでは、東広島の気候特性を踏まえ、C値やUA値をしっかりと設計・測定し、高性能な「付加断熱」や全館空調「エフコン」なども取り入れながら、一邸一邸丁寧に家づくりを行っています。

実際の断熱性能や、家の中の温度差の少なさは、モデルハウスでご体感いただくのが一番です。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

【お問い合わせはこちら】

無料相談・モデルハウス見学のご予約は随時承っております。

問い合わせはこちら

\ 私たちが対応いたします / 社員画像 新築・リフォームのご相談
モデルハウス見学のご予約を
承っています。

新築・注文住宅、
リフォームのご相談
モデルハウス見学のご予約を
承っています。