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24時間換気システム 何が正解?

2022年3月25日 ライフスタイル
代表取締役写真
記事の監修 代表取締役 森本 一喜

1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。14歳を筆頭に、11歳、7歳の三姉妹を持つ絶賛子育て中の44歳。八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学卒という生粋の地元人。大工として弟子入りし修行を積み、6年後に独立、その後二級建築士を取得して設計事務所を立ち上げる。現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担い、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。

1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。14歳を筆頭に、11歳、7歳の三姉妹を持つ絶賛子育て中の44歳。八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学卒という生粋の地元人。大工として弟子入りし修行を積み、6年後に独立、その後二級建築士を取得して設計事務所を立ち上げる。現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担い、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。

2003年、建築基準法によって新築住宅の24時間換気システムの設置が義務化されました。
建築資材に含まれる化学物質が原因で引き起こされる「シックハウス症候群」や、結露によるカビやダニの発生で起きるアレルギーなどの対策のために取り入れられたシステムです

この24時間換気システムですが、施行から約20年が経ち、だいぶ様変わりしてきているように思えます

24時間換気システムの種類

換気システムの種類は

  • ・第一種換気システム
  • ・第三種換気システム

この2つのタイプが一般的です

  • 第一種換気システムは、吸気・排気ともに機械で行うタイプ
  • 第三種換気システムは、排気のみ機械で行い、吸気は自然に行うタイプ

大まかな説明はこのようなものですが、第一種換気システムはさらに色々な機能が追加されたものがあります

    • ダクト式
    • 熱交換型

さらにここに、空調機能も加えた「全館空調換気システム」とさらに高機能なシステムも最近では増えてきています

第一種・第三種換気 それぞれのメリットとデメリット

第一種換気のメリットは、「高機能」
熱交換で換気による熱のロスを大幅に削減することができたり、ダクトを使うことで各部屋の空気を効率よく入れ替えることができたりします

デメリットは、高機能であるがためにコストがかかること、ダクト方式を採用したものは、ダクトを隠ぺいする必要があるので、ダクトの計画次第では天井高を下げたりと複雑な計画が必要になることなどがあげられます
現場で、この複雑なダクト配管を見ると「何かあったときはどうしよう」という不安を覚えることもあります

第三種換気のメリットはイニシャルコストの安さです
第三種換気は、構造がシンプルなものが多く、その分コストを抑えることができ、故障したときなども対応が容易です

デメリットとしては、熱交換の機能がないため、冬場などは直接冷たい空気が入ってきてしまいます。そのため、しっかりした吸気計画を立てなければ、室温の低下につながります。

最近の第三種換気システムにも、高機能なフィルターがついているものもあるので、室内に「花粉」や「PM2.5」などが直接入ってくることは心配はありません

少し、昔話になるのですが、この24時間換気システムが導入されたばかりのころは、現場では、なぜこんなものが必要になったのか周知されておらず、「義務化になったからつけなければいけない」という認識で取り付けていたことを思い出します

その頃の24時間換気システムは、ほとんどが第三種システムだったと記憶しています。家の体積分の空気を2時間で吸い出すことができる換気扇をトイレと洗面所などにつけて、各居室に吸気口を計画して、計算上2時間で家の中の空気が1回以上入れ替わるといったものがほとんどでした。

さらに、吸気口にはフィルターなどもついていない場合が多くそのため、花粉やPM2.5なども当然入ってくる
このため、換気扇の電源を切ったり、吸気口をふさいだりして、用をなしていない換気システムとなっているところも多々あったと思います

このころの第三種換気システムのイメージが強いせいか、第三種換気は何となく第一種より劣るシステムのように思われがちです

わたしは、第三種換気システムのシンプルなところが好きですけどね
しっかりとした換気計画と、きちんとした気密・防湿工事が大前提になりますが

結論

マイホームを建てた各家庭はそれぞれ条件は変わると思います

家族構成、個室の数などの条件にもよりますが、考えなければいけないのが

「メンテナンス」

マイホームを購入した後もこの24時間換気システムは文字通り365日、24時間稼働し続けるものです
いつかは壊れます
それが、20年後なのか30年後なのかはわかりませんが、必ずメンテナンスは必要になります

ですので、現場に従事する実務者としては、シンプルで交換などのことを考えられたものを選択することをお勧めします

 

 

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