頭金なしはおすすめしない?注文住宅の頭金あり・なしをわかりやすく比較
1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。生粋の地元人で、八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学を卒業。大工として弟子入りし修行を積んだ後、6年後に独立。その後、二級建築士を取得し、設計事務所を立ち上げる。現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担当し、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。 プライベートでは三姉妹の成長を見守る父として日々奮闘中。
1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。生粋の地元人で、八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学を卒業。大工として弟子入りし修行を積んだ後、6年後に独立。その後、二級建築士を取得し、設計事務所を立ち上げる。現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担当し、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。 プライベートでは三姉妹の成長を見守る父として日々奮闘中。
目次
注文住宅を建てたい!おおよその相場をご紹介
家づくりを考えるとき、まず気になるのが「いくらくらいかかるのか?」という費用のこと。
ですが実際には「土地を持っているかどうか」「敷地の広さや形状」「建物の大きさや仕様・設備」「断熱性能や耐震性能へのこだわり」などによって総額は大きく変わります。
つまり、相場はあくまでも目安であり、ケースごとの差が非常に大きいのです。
たとえば東広島市で注文住宅を建てる場合、建物本体の工事費は3,000万~4,000万円前後が一つの目安となります。
延床面積30~35坪程度の一般的な住宅でも、選ぶ仕様や性能次第で費用は大きく上下します。
さらに土地を持っていない場合は、土地購入費が必要になります。
東広島市内ではエリアによって差はありますが、住宅金融支援機構等の調査では、広島県内で土地付注文住宅を建てるケースでは、土地購入費に 1,158 万円程度 がかかる例もあり、建築費と合わせると 5,400 万円前後 に達する例も見られます。
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頭金ありで注文住宅を購入するメリットとは
頭金を用意して注文住宅を建てることには大きなメリットがあります。
月々の返済が減ることで生活に余裕が生まれる
頭金を入れると、その分だけ借入額が少なくなります。
同じ返済期間で比べても、頭金なしより月々の返済額が軽くなります。
例えば「家賃が毎月5,000円安くなる」と想像してみてください。
その分を食費に回したり、子どもの習い事やレジャーに使えたりと、暮らしにゆとりが広がります。返済が抑えられることで、家計全体にも安心感が生まれます。
借入金額が少なくなり、審査に通りやすくなる
頭金を入れると、その分だけ借入額が減り、金融機関の審査にも通りやすくなります。
例えば、東広島市で注文住宅を建てる場合、建物と土地を合わせて総額5,000万円前後になるケースがよくあります。
このとき、頭金がなしなら借入はそのまま5,000万円です。
一方で頭金を300万円入れると借入額は4,700万円になり、年収に対しての返済比率(返済負担率)が下がります。
金融機関は「返済が無理なくできるかどうか」を重視して審査を行うため、借入額が抑えられているほど通りやすくなります。
さらに、頭金を入れることで金利優遇を受けられる可能性も高まり、結果として総返済額を大きく減らせるメリットがあります。
借入金に発生する利息を抑えることができる
頭金を入れると借入額が少なくなるため、その分だけ支払う利息も減ります。
例えば、総額5,000万円を頭金なしで借りた場合と、頭金300万円を入れて4,700万円を借りた場合を比べてみましょう。
仮に 金利1.2%・返済期間35年 で計算すると――
- 借入5,000万円の場合の利息総額:約918万円
- 借入4,700万円の場合の利息総額:約863万円
頭金300万円を入れるだけで、利息負担を55万円ほど抑えることができます。
つまり、頭金を準備することは「月々の返済を楽にする」だけでなく、「将来の総支払額を減らす」ことにも直結し、長期的に見て大きな安心につながります。
頭金ありで注文住宅を購入するデメリットとは
頭金を入れることで返済は楽になりますが、貯金を大きく減らすため手元の資金に余裕がなくなるというデメリットもあります。
まとまった現金が必要になる
注文住宅を建てる際には、頭金だけでなく登記費用や火災保険料、引っ越し費用などの諸費用も必要になります。これらは原則として現金払いになるため、貯金をすべて頭金に回してしまうと、諸費用の支払いができなくなってしまうのです。
東広島市で注文住宅を建てる場合、諸費用は建築費の5〜8%程度が目安とされています。
例えば建築費が4,000万円なら、200万〜300万円前後の現金が必要になる計算です。
そのため、頭金を準備するときは「諸費用分を手元に残しておく」ことがとても大切です。
突発的な出費に対応できない可能性がある
住宅ローンの返済期間は20年〜35年と長期にわたります。その間には、病気や事故による医療費、子どもの進学費用、さらには冠婚葬祭など、予想外の出費が発生する可能性があります。
もし頭金を多く入れすぎてしまうと、手元の貯金が少なくなり、こうした急な出費に対応できなくなるリスクがあります。
そのため、頭金を準備する際には「生活防衛資金」や「緊急時の予備費」を残しておくことが大切です。
一般的には、最低でも生活費の3〜6か月分を貯金として確保しておくと安心だと言われています。これを意識しておくことで、思わぬ出費があっても家計に大きな負担をかけずに済みます。
頭金の貯金期間で金利が上がる可能性がある
「これから頭金を貯めてから家を建てよう」と考える方も多いと思います。
しかし、その間に景気の動向や経済政策の影響で、住宅ローン金利が上がってしまう可能性があります。
例えば、5,000万円を35年ローンで借りる場合、
- 金利1.0%なら利息総額は約918万円
- 金利1.5%に上がると利息総額は約1,400万円
わずか0.5%の金利上昇でも、総返済額は約480万円も増える計算になります。
つまり、頭金を準備するメリットと同時に、「貯めている間に金利が上がるリスク」も考慮しておくことが大切なのです。
頭金なしで注文住宅を購入するメリットとは
「頭金を貯めてから」と考える方も多いですが、実は頭金なしで家を建てることにも大きなメリットがあります。
すぐに新居に住み始められることや、金利上昇のリスクを避けられることなど、状況によっては頭金なしの方が安心につながる場合もあるのです。
注文住宅の早い完成を叶えられる
頭金を貯めるには数年単位の時間がかかることもあります。
その間に家賃を払い続けることになり、せっかくの支払いが将来の資産にならないというデメリットがあります。さらに、景気の動向や政策によって住宅ローン金利が上がってしまう可能性もあります。
頭金なしであれば、貯金を待たずにすぐ家づくりを始められるため、希望のタイミングで新居を手に入れられるだけでなく、将来的な金利上昇のリスクを回避できるというメリットもあります。
特に子育て世代にとっては「子どもが小さいうちに新しい家で暮らせる」という安心感につながります。
現在の賃貸家賃を減らすことができる
頭金を貯めている間も、毎月の家賃は支払い続けなければなりません。
例えば月8万円の家賃を3年間払い続けると、約288万円にもなります。
このお金は将来の資産にはならず、ただ「住むための費用」として消えてしまうのです。
一方で、頭金なしで早く住宅ローンを始めれば、その支払いは「自分の家」という資産に変わります。
同じお金を払うなら、家賃に消えていくよりも、自分の住まいのために使ったほうが長い目で見てお得ですよね。
手元の現金を残すことができる
頭金なしで家を建てる最大の利点のひとつは、まとまった現金を手元に残しておけることです。
貯金を使い切ってしまうと、病気や事故、冠婚葬祭といった突発的な出費に備えられなくなるリスクがありますが、頭金なしなら生活防衛資金を確保しながら家づくりを進められます。
また、余裕資金を教育費や車の購入、リフォームの準備資金などに充てることもでき、ライフプランに合わせた柔軟なお金の使い方が可能になります。
住宅ローン控除を活用できる
頭金なしでローンを組んだ場合でも、「住宅ローン控除」という国の制度を利用できます。
これは、毎年のローン残高に応じて所得税や住民税が戻ってくる仕組みで、家を建てた人を応援する制度です。
新築住宅の場合、一定の省エネ基準(長期優良住宅・ZEHなど)を満たしていれば 13年間、そうでない場合でも 10年間 の控除が受けられます。
例えば注文住宅で4,700万円を借りた場合、毎年のローン残高に応じて0.7%が控除されるため、総額で数百万円単位の還付を受けられる可能性があります。
借入額が大きいほど控除額も大きくなるので、頭金を少なくしてローンを多めに組む場合でも、この制度をうまく活用すれば家計の負担を軽減できます。
気に入った土地を逃してしまう可能性が減る
土地探しは「タイミング」に大きく左右されます。
頭金をどうするか悩んでいる間に希望の土地が売れてしまったり、逆に焦って購入したあとで、もっと理想的な土地が出てくることもあります。
特に東広島市では、駅周辺や人気の学区内の土地はすぐに買い手が決まってしまうことが多く、「良いな」と思ったときに行動できるかどうかが大きな分かれ道になります。
頭金なしであれば、気に入った土地を見つけたときにすぐに次の段階へ進めるため、購入のチャンスを逃しにくくなります。
家づくりをスムーズに進めるうえで、このスピード感は大きなメリットです。
東広島も土地の値段が高騰していますが、広島市内や五日市・廿日市の人気のエリアに比べると(段原など旧市内には坪当たり200万円を超えるところも出てきています)寺家など人気エリアでも坪当たり30万円程度のため、割安感があり、広島市内を探していた方たちも寺家近辺をエリアに考えるようになってきているため、取引は加速されています。
頭金なしで注文住宅を購入するデメリットとは
頭金なしには大きなメリットもありますが、同時に注意すべき点もあります。
借入額が多くなり、審査に影響する場合もある
近年、金利は上昇傾向ではありますが、住宅ローンの金利は低水準ではあります。
なので、無理をして頭金をためるくらいなら、早めに住宅ローンを組み、返済を始めた方が良いと思います。
しかし、借入金額に対して、年収が低い場合や、自営業を営んでいる方などは、頭金を用意しなければ借り入れができなかったり、
金利が高くなってしまう場合があります。
そのような場合は、頭金を用意した方が良いかと思われます。
頭金なしで注文住宅を建てるなら?ポイントをご紹介
頭金を準備せずに注文住宅を建てることも可能ですし、メリットもありますが、その場合には注意しておくべき点があります。
住宅ローン控除を活用する
頭金を用意せずに注文住宅を建てる場合、借入額が大きくなるため毎月の返済負担は増えます。
しかし、その一方で 住宅ローン控除をより有効に使える というメリットがあります。
住宅ローン控除は、毎年のローン残高の0.7%を最大13年間(条件を満たさない場合は10年間)所得税や住民税から控除できる制度です。
借入額が大きいほど控除額も増えるため、頭金を少なくしてローンを多めに組んだ方が、制度の恩恵を受けやすいケースがあります。
ただし「控除で戻ってくるお金=余裕資金」と考えてしまうのは危険です。
あくまで返済のサポートとして活用し、毎月の家計に無理がないように計画を立てることが大切です。
繰り上げ返済をする
頭金なしで住宅ローンを組むと、借入額が大きい分、利息の総額も増えてしまいます。
その負担を減らす方法のひとつが 繰り上げ返済 です。
繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別にまとまったお金をローンに充てて、借入残高を減らす方法です。
これを行うことで、利息の支払いを大きく減らせるだけでなく、返済期間を短縮することも可能になります。
例えばボーナスの一部や子育てが一段落した後の余裕資金を繰り上げ返済に回すだけでも、将来の利息負担は大きく変わります。
頭金なしで家づくりを始めた場合は、「あとから繰り上げ返済で調整していく」という意識を持つことが、安心につながります。
頭金なし=現金出費がゼロ、ではない
「頭金なし」と聞くと、現金をまったく使わずに家を建てられるイメージを持ちがちですが、実際にはそうではありません。
注文住宅を建てる際には、登記費用や火災保険料、引っ越し費用などの諸費用が必ず発生します。これらは原則として現金払いとなり、建築費の 5〜8%程度(数百万円単位) が必要になるのが一般的です。
つまり、頭金をゼロにしたとしても、諸費用や引っ越し準備などでまとまった現金は必要になります。
「頭金なし=現金もゼロでOK」と誤解しないように、資金計画では諸費用分をしっかり準備しておくことが大切です。
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まとめ
注文住宅を建てるとき、「頭金を入れるかどうか」は大きな悩みどころです。
頭金ありは、毎月の返済や利息総額を減らせるうえ、審査にも通りやすく、将来の安心につながります。
一方で、まとまった現金が必要になるため、貯金が減りすぎて生活防衛資金が不足するリスクがあります。
逆に頭金なしは、すぐに家づくりを始められる、金利上昇リスクを回避できる、住宅ローン控除を活用しやすいといったメリットがあります。
さらに「頭金に回さなかった現金」を投資にまわすという選択肢もあります。
もちろん投資にはリスクがありますが、「住宅ローン金利が低いときには、頭金を減らして投資にまわした方が資産形成につながる」という考え方もできるのです。
ただし、借入額が増えることで返済や利息の負担が大きくなる点や、審査が厳しくなる点には注意が必要です。さらに「頭金なし=現金出費ゼロ」ではなく、諸費用などで数百万円単位の現金は必要になります。
大切なのは、頭金あり・なしのメリットとデメリットを正しく理解し、自分や家族のライフプランに合わせて最適な資金計画を立てることです。
安心して長く暮らせる家づくりのために、無理のない返済と、必要に応じた資産形成を考えていきましょう。
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