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太陽光発電は設置すべき?知っておきたい基礎知識を解説

代表取締役写真
記事の監修 代表取締役 森本 一喜

1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。生粋の地元人で、八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学を卒業。大工として弟子入りし修行を積んだ後、6年後に独立。その後、二級建築士を取得し、設計事務所を立ち上げる。現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担当し、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。 プライベートでは三姉妹の成長を見守る父として日々奮闘中。

1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。生粋の地元人で、八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学を卒業。大工として弟子入りし修行を積んだ後、6年後に独立。その後、二級建築士を取得し、設計事務所を立ち上げる。現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担当し、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。 プライベートでは三姉妹の成長を見守る父として日々奮闘中。

注目を集める『太陽光発電』

太陽光発電は、太陽の光を利用して

電気を作り出す仕組みです。

主に、屋根に設置した太陽光パネル内の

セルと呼ばれるシリコンを主原料とした

太陽電池内で「光電効果」という現象を利用して

電気を作り出すシステムです。

 

注文住宅で太陽光発電を設置するための設備とは

太陽光発電は、パネルだけではありません。

パネル以外にも働いている設備について紹介してまいります。

太陽光パネル

太陽光パネルは外側から、下記のようなもので構成せれています。

 

  • 強化ガラス: 太陽光パネルを外部から保護する透明なガラス。
  • 反射防止コーティング: 光を効率よく吸収するための層。
  • 太陽電池: 光エネルギーを電気に変換する中核部分。
  • 封止材: 太陽電池を保護するための密閉層。
  • 裏面シート: パネルの背面を保護する耐久性の高い層。
  • アルミフレーム: パネル全体を支え、取り付けの安定性を高めるフレーム。

 

太陽光パネルでは「直流」の電気が生み出されます。

架台

架台は、太陽光パネルを屋根に固定するための台になります。
ひと昔前は、この架台の屋根への固定が確立されておらず、

屋根の仕上げ材を貫通させて

ビスで固定といった

今では考えられないことが行われていたため、

雨漏りなどのトラブルが起きていました。

このことが、太陽光パネルの設置に

後ろ向きになってしまう原因でもあったのではないかと思います。

今では各メーカーがしのぎを削り、屋根にも優しく、

確実にパネルを固定できるような部材を開発してくれているので安心です。

パワーコンディショナー

太陽光発電のパネルで作られる電気は「直流」なので、

そのまま家の中に流すと家電が全滅します。

そこで、良い仕事をしてくれるのが「パワーコンディショナー」通称パワコンです。

パワコンがパネルで作られた直流の電気を交流に変換してくれます。
パネルによる発電は、天候や気温によって変化してしまいます。

その不安定な電圧を安定させてくれる働きもしてくれます。
電力会社に発電した電気を買い取ってもらうためには、

発電した電気を安定した電気にしておかないと買い取ってくれません。

パワコンの働きによって電気を安定させて初めて電力を売ることができます。

このように、パワコンはとても働き者なので、

10年から15年で交換の時期をむかえてしまいます。

 

発電モニター

晴れている日、パネルはトラブルがない限り発電をしてくれています。

それを「見える化」してくれるのが、モニターです。

今、何ワット発電していているか?

どれくらい家の中で電気が使われているか?

なんてことがわかります。

その他に、パワコンの不具合などを示すエラーもモニターに表示されます。

 

専用ケーブル

太陽光発電のシステムで以外にトラブルがあるのがケーブルです。
トラブルの原因として、

・接続しているコネクターの接触不良

・曝露による劣化

があげられます。

このほかに、鳥やネズミによる被害もあります。

パネルの下は、どうやら外敵からも見えにくいせいか、

鳥の巣が作られていることがあります。
住んでくれるだけならよいのですが、

・ケーブルをかじる
・糞による屋根材の腐食

などがあります。

施工不良によるトラブルは、施工するときに気をつけるるしかないのですが、

鳥やネズミによる被害はお客様の観察も重要になります。

 

分電盤

家庭用の分電盤の他に、太陽光発電システム専用の分電盤が設けられます。
パワコンより供給された電気が、太陽光発電専用の分電盤を介して、家庭用の分電盤に送られ、

そこから各家電に太陽光発電で作られた電気が供給されます。

 

電力計

太陽光発電を設置すると、電気の流れは「発電する」「使う」 「売る」「買う」

の4つになります。

それを管理するものが電力計または、電力量計になります。

 

蓄電池

2025年現在、中国電力の電気料金は、プランにもよりますが、

概算で1kwhあたり、約42円です。

それに対して売電の価格は、1kwhあたり16円 。

この金額から、売るよりも自分ところで使う方がお得だということがわかります。

しかし、電気は「なまもの」そのまま、

余っているからと言って置いておくわけにはいきません。

その電気を蓄えて置けるものが蓄電池です。

昼間、発電したものが使えきれなかったとき、ためておけるのが蓄電池です。

注文住宅に太陽光発電を設置するときの費用をご紹介

20年前、3kwhの太陽光発電を設置しようと思うと、

パネルだけで約300万円かかっていました。

それから、パワコンや設置工事費などで約400万円。

そのころに比べるとずいぶん価格が下がりました。

 

太陽光発電は費用を決める要素がある

太陽光発電の設置費用にはパネル、架台、パワコン、モニター、分電盤などの

機器の費用の他に、

設置工事費用や申請費用が掛かります。

その費用の中でもパネルにかかる費用は大きなものになります。

太陽光発電をどのように活用するか?

たくさん発電させて多く売電するのか、

自宅で使う分を賄うほどの発電にするのか

をよく考えて設置する必要があります。

 

メンテナンス費用が必要である

太陽光発電システムは長期間にわたって安定した発電を行うため、

定期的なメンテナンスが必要です。

特に、汚れや故障が発電効率の低下につながるため、適切な点検を行うことが重要です。

メンテナンスには、下記があげられ

定期点検(4年に1回程度)

パネルの清掃(2~5年に1回程度)

パワコンの点検

架台・接続配線の点検

 

定期点検の内容としては、

  太陽光パネルやパワーコンディショナーの動作確認

  配線や接続部の緩み・腐食のチェック

  電圧・電流の測定

  屋根への影響(防水性や劣化の確認)

などがあります

パネルの清掃以外は定期点検の際にまとめて点検できます。
パネルが汚れると発電の効率が低下するため、定期的な清掃が理想です。
ただ、パネルは、屋根に設置されていることが多いので、専門の業者に任せましょう。

自治体独自の補助制度がある

東広島市では、住宅用太陽光発電設備の導入に対する補助金制度が設けられていましたが、

令和6年度(2024年度)の補助金は予算上限に達したため、現在受付を終了しています。

city.higashihiroshima.lg.jp

令和6年度の補助金概要:

  • 補助対象者: 市内に自ら所有し居住する住宅に太陽光発電設備を設置する個人、または自ら所有し居住するために市内に新築する住宅に太陽光発電設備を設置する個人。
  • 補助金額: 対象経費の1/3、または5万円/kWのいずれか低い方。

来年度(令和7年度)の補助金制度については、令和7年4月以降に受付開始が予定されています。

詳細は東広島市の公式Webサイトで随時更新されると思われますので、最新情報をご確認ください。

city.higashihiroshima.lg.jp

また、広島県全体でも太陽光発電や蓄電池の導入に対する補助金制度が設けられている場合があります。

pref.hiroshima.lg.jp

県の補助金制度も併せて検討されることをお勧めします。

補助金の申請は先着順で受け付けられることが多く、予算がなくなり次第終了となる場合が多いため、

最新情報を早めに確認し、必要な手続きを進めることが重要です。

注文住宅で太陽光発電を設置するメリットとは

太陽光発電は売電について注目されがちですが、その他にもメリットがあります。

 

環境に優しい暮らしが叶う

電気は生活するうえで必ず使うエネルギーです。

この電気を環境にやさしい太陽光発電で作ることができれば、

将来子供や孫の世代に良い環境が残せるかもしれません。

環境に良いからという理由だけで、太陽光発電を採用する必要はないと思いますが、

太陽光発電を設置することは環境にやさしい生活になることは間違いないと思います。

 

電気代の節約につながる

太陽光発電システムを中国電力の供給エリアで設置することで、電気代の削減が期待できます。

具体的な削減額は、システムの規模、設置条件、家庭の電力消費パターンなどによって異なりますが、

一般的な例を挙げてみます。

例:4kWの太陽光発電システムを設置した場合

  • 年間発電量:約4,400kWh
  • 月平均発電量:約366kWh

この発電量を家庭内で自家消費することで、電力会社から購入する電力量を減らすことができます。

例えば、月に200kWhを自家消費した場合、電気代の削減効果は以下のようになります。

電気料金の計算例(中国電力 従量電灯Aの場合)

  • 基本料金:1,100円(契約容量10Aの場合)
  • 電力量料金
    • 最初の120kWh:19.88円/kWh × 120kWh = 2,385.6円
    • 次の180kWh:26.48円/kWh × 80kWh = 2,118.4円

合計:1,100円 + 2,385.6円 + 2,118.4円 = 5,604円

したがって、月に200kWhを自家消費することで、約5,600円の電気代を削減できる計算になります。

年間では約67,200円の節約が期待できます。

 

 

売電により収入を得られる

発電した電力のうち、家庭で消費しきれない余剰電力は電力会社に売電することが可能です。

売電価格は時期や契約内容によって異なりますが、これにより追加の収入を得ることができます。

ただし、実際の削減効果は、設置場所の日照条件や家庭の電力使用状況によって変動します。

また、初期投資やメンテナンス費用も考慮する必要があります。

 

災害対策として活躍する

太陽光発電は、災害時の停電対策としても頼りになります。

自立運転機能を使えば、発電中に専用コンセントから電気を供給でき、

スマホ充電や照明など最低限の電力が確保可能です。

特に冷蔵庫に電源を供給できると夏場の食品の腐食を防ぐことができます。

ただし、太陽光発電は昼間にしか発電することができません。

そこで、蓄電池を併用すれば夜間や悪天候時にも電気が使えます。

ガソリン不要で安全に電気を確保できるため、災害時の備えとして安心です。

普段の電気代削減だけでなく、いざという時にも頼りになります。

注文住宅で太陽光発電を設置するデメリットとは

環境にも優しく、家計にも優しい太陽光発電ですが、設置にあたり注意点もあります。

発電量が気候に左右される

太陽光発電はその名の通り、お日様の光がないと発電してくれません。

雨や曇りの日は日射量が少なくなるため発電量も低下します。

雪が積もり、パネルを完全に隠してしまうと発電は止まってしまします。

晴れた日でも、真夏の高温の時は発電量が低下してしまうという、

なかなかわがままなところがあります。

気象庁の日照データ気象庁|過去の気象データ検索を参考にし、

自宅の場所がどれくらい発電してくれそうかを設置する業者がシミュレーションをしてくれますので、

設置前びは業者へシミレーションのご相談を行ってみてください。

初期費用がかかる

パネルの値段はずいぶん下がってきましたが、

太陽光発電を設置しようと思うと

パネルの発電量が5KWだと、150万円から200万円程度の初期費用が掛かります。

東広島の注文住宅で太陽光発電を取り入れるときのポイントをご紹介

注文住宅を計画する際におさえておきたいポイントがいくつかあります。

 

必要な容量は個々のケースで異なる

一般家庭で設置できる太陽光発電の最大容量は10kwになります。
パネルの容量が大きいほど発電量も比例して多くなります。

その結果、売電の収入も増えることにはなりますが、

設置費用がその分高くなります。

その他にも、パワコンが1台で賄えるパネルの大きさは、6~7kwになるので、

パワコンがもう一台必要となるとさらに費用が掛かります。

売電単価が下がっている中、本当に必要なパネルの容量を気を付けて計画する必要があります。

 

太陽光発電の費用対効果を知っておく

太陽光発電の設置容量は全国平均は5kwになるそうです。
5kwの太陽光発電を設置する場合の初期費用が概算で150万円。

自家消費を行うことで

削減できるであろう電気代が月平均7000円、

売電が月平均400円あるとすると、

年間の費用対効果が約13万円となり、

12年弱で「元」が取れる計算になります。

パネルの寿命は30年と言われているため

その後15年以上は働いてくれることになります。

その間に、パワコンの交換など維持費はかかりますが、長い目で見るとお得な投資と言えます。

 

太陽光発電とオール電化は相性が良い

太陽光発電とオール電化は相性が良いです。

昼間に発電した電気をエコキュートやIHクッキングヒーターで活用でき、

電気代の削減につながります。

また、オール電化向けの夜間割安プランを利用すれば、

夜間の電気代を抑えつつ、昼間の余剰電力を売電できるため、

経済的にもメリットが大きいです。

さらに、蓄電池と組み合わせれば停電時の備えにもなります。

エネルギーを無駄なく活用し、環境にも優しい暮らしを実現できるのが魅力です

 

東広島の場合は南側よりも西側への設置もおすすめ

今まで、太陽光発電=南向きの屋根に設置というのが常識でした。
東日本大震災を機に、原子力発電が営業を停止したため、

各電力会社は発電量を増やすためあの手この手を考えた結果、

時期によっては電力が余る状況になってしまっています。

そうなると、電力は生ものですから

発電したものは使ってもらわないといけない。

そのため、せっかく発電して余った電気を買ってもらおうとしても、

「うちも余っているので買取はできません」

と突っぱねられてしまう状況が全国の各所で現実に起きてしまっています。

となると、発電した電気は自宅で使う方がお得になります。

ただ、電気を多く使う時間帯は夕方から夜にかけて、

帰宅して炊事や入浴をする時間地が最も電気を使います。

しかし、南側にはその時間帯にはお日様はあまり届かない。

そのため、西側にパネルを設置するという考えも始まっています。

広島県・東広島の電力発電方法に注目する

2024年12月23日に島根原子力発電所2号機が約13年ぶりに再稼働しました。
すぐに電気代に影響はないようですが、今後電力の供給量が増えることにより、

深夜電力の料金の見直しなどがおこるかもしれません。

今後の動向は気にしておくべきだと思います。

注文住宅&太陽光発電はホームクリエたくみにご相談を

弊社では、家の性能からエネルギーの消費量を算出して、

費用対効果の高い設置プランを提案するようにしています。

 

 

まとめ

太陽光発電は、環境への配慮だけでなく、

家計の負担軽減や災害時の備えとしても大きなメリットがあります。

しかし、設置する際には、発電量の最適化・コストパフォーマンス・将来のメンテナンス費用など、

総合的な視点で計画することが重要です。

弊社では、住宅性能とエネルギー消費量を考慮した最適なプランを提案し、

お客様が長く安心して活用できる太陽光発電システムを実現します。

注文住宅とともに、より快適で賢いエネルギーの使い方をご提案いたします。

 

 

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