キッチン・トイレの交換だけだはない 東広島で取り組むべき本質改善型リフォーム
1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。14歳を筆頭に、11歳、7歳の三姉妹を持つ絶賛子育て中の44歳。八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学卒という生粋の地元人。大工として弟子入りし修行を積み、6年後に独立、その後二級建築士を取得して設計事務所を立ち上げる。現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担い、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。
1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。14歳を筆頭に、11歳、7歳の三姉妹を持つ絶賛子育て中の44歳。八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学卒という生粋の地元人。大工として弟子入りし修行を積み、6年後に独立、その後二級建築士を取得して設計事務所を立ち上げる。現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担い、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。
リフォームといえば、キッチンやお風呂、トイレの交換や壁紙の張替えなどがまず思いつきますが、そんな「表面」だけの交換だけがリフォームではありません。
今、家の中の環境をよくして安全で快適な生活を手に入れるためのリフォームが注目されています。
そのような、快適生活をおくるための「本質改善型のリフォーム」を実例を入れながら紹介していきます
今 建っている家の95%は夏暑くて冬寒い家
現在、日本には数多くの家が建っていますが、その中の95%が断熱や気密のことをあまり考えていない、冬寒い家だといわれています。
日本の伝統である「夏を涼しく過ごすための家」ここ、東広島だと赤い瓦の大きな屋根の建物などがそうなのですが、昨今の温暖化や、建っている土地の条件によっては、室内は夏も相当暑くなります。
例えば、近くに建物が少なく、田んぼの真ん中に建っているような家ならば、夏の夜など窓を開けていれば、田んぼで冷やされた風が入ってきて涼しいかもしれません。しかし、隣の家や人通りの多い道が近くにあれば、窓を開けっぱなしというわけにはいきません。
しかも、真夏の昼間、窓を開けても入ってくるのは暖かく湿った風です。風が吹いたその時は、涼感を得られるかもしれませんが、風がおさまった時は、室内の温度と湿度をあげてしまい、室内の環境を悪くしてしまいます。
真冬に至っては、暖房を使わないと家の中の温度が外の気温と一緒かそれ以下
という家も少なくありません。朝起きたときに、布団から出ると外と同じ温度では体に負担がかからないわけがありません。
家の問題として、真夏の暑さや真冬の寒さが問題ではなく、その状態が当たり前だと思われているところが問題だと私は感じています。
この問題を改善していく「本質改善型リフォーム」こそ、これから訪れる
「人生100年」の時代に必要なリフォームだと思います。
家を長持ちさせること 快適に過ごせるようにすること
人生100年の時代、例えば30歳で家を建てたとします。そうなると、家には70年住み続けることになります。70年の住み続ける家ですから、室内は快適であってほしいものですし、家自体にも70年頑張ってもらわないといけません。
家を長持ちさせることと、家の中を快適にすること この2つはリフォームで
あまり関係がないようですが、とても密接な関係があります。それは、共通の問題を解決することで改善されるということなのですが、その答えは「湿気」
冬場など適度な「湿度」があると、快適に過ごすことができるのですが、「湿気」は家にとって大敵ですね。
床下や、壁の中など目に見出ないところに湿気が溜まるとカビが生えるだけでは終わらず、腐朽菌の繁殖で、木が腐り始めることもあります。さらに、白アリを呼ぶことにもなりかねません。
白アリは、濡れた木のにおいを嗅ぎつけて寄ってきます。なので、壁の中や、床下に湿気が溜まりやすいと、白アリによる被害のリスクも高まります。
冬の暖かさと湿気の関係は、主に断熱材への影響があります。
一般的な住宅でよく使われている断熱材に「グラスウール」があります。築年数が10年以上の家の断熱材にはほとんどこのグラスウールが使われていたのですが、このグラスウール、湿気を含むと断熱の能力を40%失うこともあります。
これは、施工が悪く、壁の中のグラスウールが湿気を含んでしまい、壁の中の木も痛めてしまっている例です。
このように、正しい知識を持って施工されないと、せっかく家の断熱性能を上げてくれるグラスウールも、結果として家を傷めてしまうことになります。
ここで気を付けていただきたいのが、グラスウールという断熱材が悪いのではなく、施工方法が悪いとこのような結果となってしまうということです。
断熱材を施工するうえでの注意点としては
-
- 壁の中に隙間なく入れる
- 部屋から壁の中に湿気が移動しないよう防湿層を設ける
隙間なくぴったり詰める!
防湿層も隙間なく
ここで重要なのが防湿層
とにかく、室内の湿気を壁の中に移動させないことを忘れてはいけません
イメージとしては、よく晴れた日に干した布団ですね。
あの心地よい状態を壁の中に作ってあげる
そうすることで、グラスウールは最大限力を発揮してくれます
基本の形は外から「気密層」「断熱層」「防湿層」
断熱材の力を最大限生かすためにはこの「気密層」「断熱層」「防湿層」をつくることが基本になります
とはいえ、これらを完璧にリフォームでつくることは大変困難で大規模な工事となります
当然、それなりの費用も掛かります
しかし、この手間をかけることで、
-
- 家の寿命を延ばすことができる
- 家族の健康も向上する
- 快適な室内空間をつくることができる
このようなメリットがあります
キッチンやお風呂を取り換えるリフォームもよいですがこのような
「本質を改善して快適な空間を手に入れる」
リフォームも検討されてみてはいかがでしょうか?