【結露対策】結露する家・しない家の違いとは?結露に強い家づくりを解説
1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。生粋の地元人で、八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学を卒業。大工として弟子入りし修行を積んだ後、6年後に独立。その後、二級建築士を取得し、設計事務所を立ち上げる。現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担当し、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。 プライベートでは三姉妹の成長を見守る父として日々奮闘中。
1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。生粋の地元人で、八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学を卒業。大工として弟子入りし修行を積んだ後、6年後に独立。その後、二級建築士を取得し、設計事務所を立ち上げる。現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担当し、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。 プライベートでは三姉妹の成長を見守る父として日々奮闘中。
目次
家のために知っておきたい『結露』とは
冬になると、窓がびっしょり濡れていたり、毎朝タオルで水滴を拭き取ったり…。結露に悩まされている方も多いのではないでしょうか。
結露は「窓が濡れるだけ」と思われがちですが、結露は窓ガラスにのみおきるのではありません。放置するとカビやダニの発生、住宅の劣化につながることもあります。
実は、結露しやすい家としにくい家には、きちんとした理由があります。
まずは、家づくりで知っておきたい「結露」の仕組みから見ていきましょう。
結露とは、空気中に含まれている水蒸気が冷やされて、水滴になる現象のことです。
分かりやすい例でいうと、冷たい飲み物を入れたコップの表面に水滴がつくことがありますが、。
これあれも結露です。
家の中でも、いろいろな場所で、同じことが起こります。
暖かく湿った空気が、冷たい窓ガラスや壁に触れる。
すると、空気中の水蒸気が水に変わり、水滴として現れます。
ここで知っておきたいのが「露点」という言葉です。
露点とは、空気中の水蒸気が水滴に変わり始める温度のことです。
空気の中に含まれる水蒸気が多いほど、少し温度が下がっただけでも結露しやすくなります。
つまり、室内の湿度が高いほど、結露は起こりやすくなるということです。
結露には、いくつか種類があります。
まず、冬に発生しやすいものを「冬型結露」といいます。
暖房で暖められた室内の空気が、冷えた窓や壁に触れて水滴になる現象です。
多くの方がイメージする結露は、この冬型結露だと思います。
一方で、夏にも結露は起こります。
これを「夏型結露」といいます。
外の蒸し暑い空気や湿気が、冷房で冷えた場所に触れることで起こることがあります。
また、窓ガラスや壁の表面に見える結露を「表面結露」といいます。
これは目に見えるので、比較的気づきやすい。
反対に、壁の中や床下、天井裏など、見えない場所で起こるものを「内部結露」といいます。
内部結露は気づきにくく、発見したときには木材が傷んでいたり、カビが広がっていたりすることもあり、厄介な結露です。
さらに、新築やリフォーム直後には、建材の中に含まれている水分によって発生する「初期結露」が起こることもあります。
結露とひとことで言っても、実にいろいろな種類があり、結露がおこる原因も複雑です。
大切なのは、窓に水滴がついているかどうかだけを見るのではなく、家全体の湿気や温度差を考えることです。
なぜ?家で結露が起こる原因をご紹介
では、なぜ家の中で結露が起こるのでしょうか。
原因はひとつではありません。
家の性能、暮らし方、換気、使っている建材、暖房器具、地域の気候など、いくつもの要素が重なって結露は発生します。
ここでは、結露が起こりやすくなる主な原因をご紹介します。
気密性・断熱性が低い
結露の大きな原因のひとつが、家の気密性や断熱性の低さです。
断熱性が低い家は、外の寒さや暑さの影響を受けやすくなります。
冬の場合、窓ガラスや外壁まわり、1階の床が冷えやすくなります。
その冷えたところに、室内の暖かく湿った空気が触れることで、結露が起こりやすくなります。
断熱性の差で、結露する、しないが良くわかるのはやはり「窓」ですね。
性能の高い、木製や樹脂の枠を使ったトリプルガラスの窓は、アルミの枠を使ったペアガラスの窓と比べると、驚くほど結露をおこしません。
気密性が低い家も注意が必要です。
気密性が低いというのは、家のあちこちにすき間がある状態です。
「隙間がある」といっても目に見える隙間があるわけではなく、
表面上見えない隙間が存在している場合があります。
例えば、コンセント。冬の寒い日に、コンセントに手をかざしてみてください。
キチンと隙間を無くす対策がなされていれば、何も感じないのですが、対策がなされていないばあい、コンセントから明らかに冷気が入ってきていることがわかります。
このような、すき間から冷たい空気が入り込むと、家の中に温度ムラができます。
たとえば、
・リビングは暖かい
・でも窓際や壁際は寒い
・押し入れの中がじめっとする
・脱衣室がとても寒い
こういった家では、湿気が冷たい場所に集まりやすくなります。
その結果、窓や壁、収納の中などに結露が発生しやすくなるのです。
結露対策というと、窓を拭いたり除湿機を置いたりするイメージがあるかもしれません。
しかし、結露は見えるところだけに発生しているわけではありません。壁の中で結露が起こっていることもあります。
なので、根本的には家の断熱性・気密性を整えることが重要です。
収納の中まで、温度差がないという家が理想的ではあります。
とはいえ、断熱性能だけを高めれば必ず結露しない、というわけではありません。
断熱材の入れ方、気密の取り方、換気の計画、空調の考え方。
これらがうまく合っていないと、高性能をうたっている家でも結露が起こることがあります。
家は、部分ごとではなく全体のバランスで考えることが大切です。
家の中の湿度が高い
室内の湿度が高いことも、結露の大きな原因です。
私たちの暮らしの中では、毎日たくさんの水蒸気が発生しています。
たとえば、料理をすると湯気が出ます。
お風呂に入れば、浴室や脱衣室に湿気が広がります。
洗濯物を部屋干しすれば、乾く過程で水分が空気中に出ていきます。
加湿器の使いすぎも、結露の原因になることがあります。
冬は空気が乾燥するため、加湿器を使うご家庭も多いと思います。
お子さんの喉や肌の乾燥を考えると、加湿したくなる気持ちはよく分かります。
ただ、湿度が高すぎる状態で窓や壁が冷えていると、結露は一気に発生しやすくなります。
特に寝室は注意が必要です。
人は寝ている間にも、呼吸や汗で水分を出しています。
朝起きたとき、寝室の窓がびっしり濡れている場合は、室内の湿気と窓の冷たさが原因になっている可能性があります。
湿度は低すぎても高すぎても快適ではありません。
結露対策では、温度だけでなく湿度の管理も大切です。
換気が不十分である
換気が不十分な家も、結露が起こりやすくなります。
家の中で発生した湿気は、外へ逃がしてあげる必要があります。
ところが、換気がうまくできていないと、湿気が室内にたまり続けます。
特に冬は、寒いからといって窓を開ける機会が減りがちです。
また、24時間換気の給気口を「寒いから」と閉めてしまっているご家庭もあります。
気持ちはよく分かります。
冷たい空気が入ってくると、つい閉めたくなりますよね。
ただ、給気口をふさいでしまうと、家の中の空気がうまく入れ替わらなくなります。
その結果、湿気が外に逃げられず、窓や壁、家具の裏などに結露が発生しやすくなります。
換気は、ただ空気を入れ替えるだけではありません。
湿気やにおい、汚れた空気を外に出すためにも必要です。
結露を防ぐためには、換気扇を適切に使うこと、給気口をふさがないこと、空気の通り道をつくることが大切です。
建材の影響を受けている
結露は、使われている建材の影響も受けます。
たとえば、昔の住宅でよく使われていたシングルガラスやアルミサッシは、外気の影響を受けやすい建材です。
冬になると、アルミサッシのアルミの部分は、かなり冷たくなります。
そこに室内の暖かい空気が触れることで、窓まわりに結露が発生しやすくなります。
「窓だけがいつも濡れる」
「サッシの下に水がたまる」
「カーテンがカビっぽい」
こうした場合は、窓やサッシの性能が影響しているかもしれません。
家の中で熱が逃げやすい場所のひとつが窓です。
だからこそ、結露対策を考えるうえで窓の性能はとても重要です。
新築ではもちろん、リフォームでも内窓を設置したり、窓を交換したりすることで、結露のしやすさは大きく変わります。
燃焼型暖房器具を使用している
冬に、石油ファンヒーターやガスストーブを使っているご家庭も多いと思います。
こうした燃焼型暖房器具は、暖かくなるのが早くて便利です。
ただし、燃焼型暖房器具は燃焼するときに水蒸気を発生させます。
ガスや灯油には「水素」が含まれています。
暖房器具の中でガスや灯油が燃えると、この水素が空気中の酸素と結びつき、水蒸気が発生します。
つまり、石油ファンヒーターやガスファンヒーターは、部屋を暖めると同時に、室内へ水分も放出しているのです。
そのため、過乾燥の対策にはなるのですが、窓を閉め切ったまま長時間使うと室内の湿度が高くなり、冷たい窓ガラスや壁に水蒸気が触れたとき、結露が発生しやすくなります。
特に冬の朝、窓に大量の水滴がついている場合、暖房器具の影響も考えられます。
もちろん、使ってはいけないということではありません。
ただ、使う場合は定期的な換気が必要です。
結露を減らしたい場合は、エアコンなどの非燃焼型暖房器具に変えることもひとつの方法です。
結露が発生しやすい地域である
結露の起こりやすさは、地域の気候や家の建っている条件に影響されます。
東広島は、同じ広島県内でも地域によって気温差大きくなることがあります。
冬の朝晩は冷え込みやすいエリアもあり、日中との温度差が大きくなることもあります。
特に八本松や西条、豊栄、志和など、地域によっては冬の寒さをしっかり感じる場所もあります。
外気温が低くなると、窓や壁が冷えやすくなります。
そこに室内の暖かい空気が触れることで、結露が発生しやすくなります。
また、山に近い地域や、日当たり・風通しの条件によっても湿気のたまりやすさは変わります。
つまり、結露対策は全国どこでも同じではありません。
その土地の気候や家の建ち方、周辺環境を見ながら考える必要があります。
東広島で家を建てる、またはリフォームするなら、地域の気候を知っている工務店と一緒に考えることが大切です。
家の結露を放っておくとどうなるの?
結露は、見つけたときに拭けば終わりと思われがちです。
しかし、何度も繰り返す結露を放っておくと、家にも体にも悪い影響が出ることがあります。
ここでは、結露を放置した場合に起こりやすいリスクをご紹介します。
カビによる健康被害のリスクがある
結露で最も身近な問題がカビです。
窓まわり、カーテン、壁紙、押し入れの中、家具の裏。
こうした湿気がたまりやすい場所には、カビが生えやすくなります。
カビは見た目が悪いだけではありません。
カビの胞子を吸い込むことで、アレルギー症状や咳、鼻炎、肌荒れなどにつながることがあります。
特に小さなお子さんや高齢の方、アレルギー体質の方がいるご家庭では注意が必要です。
「冬になると子どもの咳が続く」
「朝起きると鼻がムズムズする」
「部屋のにおいが気になる」
こうした症状の背景に、室内のカビや湿気が関係していることもあります。
健康のためにも、結露を軽く考えず、早めに対策することが大切です。
シロアリ被害のリスクが高まる
結露によって木材が湿った状態になると、シロアリ被害のリスクも高まります。
シロアリは湿気の多い場所を好みます。
濡れた木材や湿った床下、壁の中などは、シロアリにとって住みやすい環境になってしまいます。
特に内部結露が起こっている場合、表面からは見えにくいため、気づかないうちに木材が傷んでいることがあります。
シロアリ被害が進むと、柱や土台など家の大切な構造部分が食い荒らされることもあります。
そうなると、補修や改修に大きな費用がかかる場合があります。
結露は、単に窓が濡れるだけの問題ではありません。
家の耐久性にも関わる問題なのです。
木材の腐朽の原因になる
湿気は、木材の腐朽にもつながります。
木造住宅にとって、木材は家を支える大切な材料です。
その木材が長い間湿った状態になると、腐朽菌が繁殖しやすくなり、木が傷んでいきます。
一度木材が腐ってしまうと、自然に元へ戻ることはありません。
傷んだ部分を補修したり、交換したりする必要があります。
壁の中や床下で腐朽が進んでいる場合、気づいたときには大掛かりな工事が必要になることもあります。
また、結露が原因の住宅の損傷は、基本的に自己負担での補修になるケースが多いです。
だからこそ、早めに気づき、早めに対策することが大切です。
家そのものを劣化させる原因になる
結露は、家の見た目にも影響します。
たとえば、
・窓まわりの水シミ
・クロスの剥がれ
・カビによる黒ずみ
・木枠の変色
・床材の傷み
こうした小さな劣化が、少しずつ家の印象を悪くしていきます。
最初は「少し濡れているだけ」だったものが、毎年繰り返されることで、住まいの傷みにつながることもあります。
また、見た目だけではなく、壁の中や床下にまで湿気が入り込むと、建物そのものの寿命にも影響します。
家を長く大切に使うためには、結露を単なる冬の悩みで終わらせず、家の劣化サインとして捉えることが大切です。
今すぐできる!結露する家からしない家への対策方法とは
ここまで、結露が起こる原因や、放っておくことで起こるリスクについてご紹介してきました。
では、今の家で結露が気になる場合、どんなことから始めればよいのでしょうか。
大掛かりな工事をしなくても、暮らし方を少し見直すことで、結露を減らせる場合があります。
ここでは、今日から始めやすい結露対策をご紹介します。
換気を十分に行う
まず大切なのは、家の中にたまった湿気を外へ逃がすことです。
料理や入浴、洗濯物の部屋干し、加湿器の使用など、私たちの暮らしの中では毎日たくさんの水蒸気が発生しています。
この湿気が室内にたまり続けると、冷たい窓や壁に触れたときに結露が起こりやすくなります。
そのため、キッチンや浴室、トイレの換気扇をしっかり使うことが大切です。
料理をしているときは、湯気が見えなくなっても、しばらく換気扇を回しておくと湿気を外へ出しやすくなります。
入浴後も、すぐに換気扇を止めるのではなく、浴室内が乾くまで回しておくことをおすすめします。
余談ですが、高断熱高気密の家では、真冬でもお風呂の中が「湯気でいっぱい!」
ということは起きません。夏と同じように、お湯と室温との差が小さいため湯気があまり見えません。
朝起きたときに寝室の窓が濡れている場合は、短時間でも窓を開けて空気を入れ替えてみてください。
ただし、雨の日や外の湿度が高い日は、窓を開けることでかえって湿気が入ることもあります。
そのような日は、除湿機やエアコンの除湿機能を使う方法もあります。
洗濯物を部屋干しするときは、除湿機やサーキュレーターを併用すると、湿気をためにくくなります。
また、押し入れやクローゼット、家具の裏側も空気がこもりやすい場所です。
収納の中に物を詰め込みすぎず、空気の通り道をつくることも結露対策になります。
特に注意したいのが、24時間換気の給気口です。
冬になると、
「冷たい風が入ってくるから」
という理由で給気口を閉めてしまう方もいます。
ですが、給気口をふさいでしまうと、換気扇を回していても新しい空気が入りにくくなり、家の中の湿気をうまく外へ出せなくなります。
24時間換気は、給気と排気の両方があって初めて機能します。
寒さが気になる場合でも、自己判断でふさぐのではなく、まずは換気設備が正しく使えているかを確認することが大切です。
なるべく家全体の温度を同じにする
結露は、家の中でも温度が低く、湿気が多い場所に起こりやすくなります。
たとえば、リビングは暖房で暖かくても、廊下や脱衣室、寝室、北側の部屋がとても寒いという家は少なくありません。
このように家の中に大きな温度差があると、暖かい部屋の湿気が寒い場所へ移動し、そこで結露することがあります。
できるだけ家全体の温度差を少なくすることが、結露対策には有効です。
使っていない部屋でも、ドアを少し開けて空気が流れるようにする。
サーキュレーターを使って、暖かい空気を家の中に循環させる。
脱衣室や寝室も、極端に冷えないようにする。
こうした小さな工夫でも、家の中の温度ムラを減らしやすくなります。
特に冬の脱衣室や浴室は、結露だけでなく、急激な温度変化によるヒートショックにも注意が必要です。
暖かいリビングから寒い脱衣室へ移動し、そこで服を脱ぐと、体に大きな負担がかかります。
家全体の温度差を小さくすることは、結露対策だけでなく、家族の健康を守ることにもつながります。
結露を見つけたらすぐに拭き取る
窓やサッシに結露を見つけたら、できるだけ早く拭き取りましょう。
水滴をそのままにしておくと、窓枠やカーテン、壁紙に水分が染み込み、カビやシミの原因になります。
朝、窓に水滴がついていたら、乾いた布や結露取りワイパーで拭き取ります。
サッシの下に水がたまっている場合は、隅までしっかり拭いておきましょう。
カーテンが濡れている場合は、窓から少し離して乾かすことも大切です。
結露を拭き取ることは、根本的な原因を解決する方法ではありません。
それでも、水分が長時間残るのを防ぐことで、カビや木枠の傷みなどの被害を最小限に抑えられます。
毎日のように大量の水滴が発生する場合や、壁や天井にまで結露が見られる場合は、暮らし方だけでは解決できない可能性があります。
その場合は、窓の性能や断熱、換気、空調などを専門家に確認してもらうことをおすすめします。
新築・リフォームに!結露しない家づくりとは
ここまで、今の暮らしの中ですぐにできる結露対策をご紹介しました。
ただし、毎年のように大量の結露が発生する場合は、換気や拭き取りだけでは根本的に解決できないこともあります。
また、これから新築やリフォームをするのであれば、最初から結露が起こりにくい家づくりを考えておくことが大切です。
なお、「結露しない家」という言葉は、少し言い切りすぎかもしれません。
実際には、暮らし方や天候、室内の湿度によって、どのような家でも結露が起こる可能性はあります。
そのため、私たちは「結露しない家」ではなく、
結露しにくい家
結露に強い家
を目指すことが現実的で大切だと考えています。
空調全体を設計する
結露に強い家をつくるには、断熱や気密だけでなく、空調と換気を含めて家全体を設計する必要があります。
よくあるのが、断熱性能は高いものの、空気の流れや湿気の逃げ方まで十分に考えられていないケースです。
このような家では、室内に温度ムラや湿気だまりができ、結露につながることがあります。
空調計画では、
・どこにエアコンを設置するか
・暖かい空気や冷たい空気をどう動かすか
・どこから新しい空気を入れるか
・どこから汚れた空気を排出するか
・家全体の温度差をどう減らすか
といったことを考えます。
エアコンを設置する位置が悪いと、家の一部だけが暖かくなり、ほかの場所が寒いままになることがあります。
また、間取りによっては、廊下や脱衣室、収納の奥に空気が届きにくく、そこに湿気がたまることもあります。
空調計画は、設備を選ぶだけではありません。
間取りや断熱性能、家族の暮らし方まで含めて考える必要があります。
ただし、高価な設備を入れれば、必ず快適になるわけではありません。
空調と換気が一体になった高性能なシステムもありますが、故障したときの修理費や交換費、将来のメンテナンスまで考えておく必要があります。
私たちが大切にしているのは、無理なく使い続けられることです。
一般的なエアコンや換気設備でも、家の性能と設計が整っていれば、快適な空間をつくることはできます。
高価な設備に頼るのではなく、その家に合った、シンプルで維持しやすい空調計画を考えることが大切です。
窓ガラスに層をつくる
家の中で、外の暑さや寒さの影響を受けやすい場所のひとつが窓です。
- 冬になると、窓まわりだけが冷たい。
- サッシの下に水がたまる。
- カーテンにカビが生える。
このような場合は、窓やサッシの性能が結露に影響している可能性があります。
昔の家で多く使われていたシングルガラスは、ガラスが1枚だけなので、外の冷たさが室内側へ伝わりやすくなります。
また、アルミサッシも熱を伝えやすいため、冬になると室内側まで冷えやすくなります。
結露対策では、窓に複数の層をつくり、外の冷たさを室内側へ伝えにくくすることが有効です。
たとえば、
・複層ガラス
・トリプルガラス
・樹脂サッシ
・内窓
などがあります。
複層ガラスやトリプルガラスは、ガラスとガラスの間に空気やガスの層があります。
この層が断熱材のような役割を果たし、外の冷たさが室内側へ伝わりにくくなります。
リフォームの場合は、今ある窓の内側にもう一つ窓を設ける「内窓」も効果的です。
内窓を設置すると、既存の窓との間に空気の層ができるため、窓まわりの冷えを和らげやすくなります。
断熱性だけでなく、防音性の向上も期待できます。
また、新築では、窓を必要以上に大きくしすぎないことも大切です。
大きな窓は明るく開放的ですが、その分、熱の出入りも大きくなります。
窓を少なくすればよいという話ではありません。
日当たりや景色、風通しを考えながら、必要な場所に、必要な大きさの窓を設けることが大切です。
調湿効果の高い壁を選ぶ
室内の湿度を穏やかに整えるためには、壁の仕上げ材も役立ちます。
たとえば、珪藻土などの自然素材には、空気中の湿気が多いときに吸い込み、乾燥したときに放出する性質があります。
このような性質を「調湿性」といいます。
ビニールクロスのように湿気をほとんど通さない仕上げ材と比べると、調湿性のある壁材は、室内の湿度変化を穏やかにしやすいという特徴があります。
ホームクリエたくみでは、壁や天井の仕上げに珪藻土を標準的に採用しています。
見た目や手触りの良さだけでなく、室内環境を整える働きも期待できるからです。
ただし、珪藻土を塗れば、それだけで結露がなくなるわけではありません。
調湿できる水分の量には限界があります。
断熱や気密、換気、空調、窓の性能が整ったうえで、調湿性のある素材を取り入れることが大切です。
ホームクリエたくみは結露対策が可能な工務店です
結露対策は、単に窓を交換したり、換気扇を増やしたりすれば終わりというものではありません。
なぜその家で結露が起きているのか。
どこが冷えているのか。
どこに湿気がたまっているのか。
換気は正しく機能しているのか。
断熱や気密に問題はないのか。
こうしたことを、家全体で確認する必要があります。
ホームクリエたくみでは、東広島の気候や、その家で暮らすご家族の生活に合わせて、結露に強い家づくりをご提案しています。
新築だけでなく、今ある家の結露や寒さに悩んでいる方への断熱リフォームにも対応しています。
新築をご検討の方へ
これから新築を建てる方は、結露対策を設計の段階から考えておくことが大切です。
家が完成してから結露に気づくと、対策のために追加工事が必要になることがあります。
最初から、
・断熱性能
・気密性能
・窓の性能
・換気計画
・空調計画
・室内の温度差
をまとめて考えることで、結露しにくく、快適な家をつくりやすくなります。
特に、吹き抜けやリビング階段、大きなLDKなど、開放的な間取りを希望する場合は、家の性能とのバランスが重要です。
間取りだけを先に決めてしまうと、冬に寒かったり、部屋ごとの温度差が大きくなったりすることがあります。
間取りと性能を同時に考えることで、開放感と快適さの両方を実現しやすくなります。
ホームクリエたくみでは、断熱性能を高めるだけでなく、全棟で気密測定を行い、実際の施工品質を数値で確認しています。
数字だけを良くすることが目的ではありません。
その性能を、家族が毎日の暮らしの中で実感できる家にすることを大切にしています。
リフォームをご検討の方へ
今の家で結露に悩んでいる場合は、まず原因を確認することが大切です。
窓だけが冷えているのか。
家全体の断熱が不足しているのか。
換気設備が正しく機能していないのか。
室内の湿度が高くなりすぎているのか。
使っている暖房器具が影響しているのか。
原因によって、必要な工事は変わります。
窓まわりの結露が主な悩みであれば、内窓の設置や窓の交換が効果的な場合があります。
家全体が寒く、部屋ごとの温度差が大きい場合は、天井や床、壁の断熱改修も考える必要があります。
浴室や脱衣室の寒さが気になる場合は、水回りのリフォームと一緒に、窓や断熱、暖房まで見直すと、暮らしやすさが大きく変わります。
リフォームで大切なのは、気になる場所だけを表面的に直すのではなく、家全体を見て工事の優先順位を決めることです。
たとえば、結露で傷んだ壁紙だけを張り替えても、原因が残ったままでは、また同じ場所にカビやシミが出てしまいます。
「どこを直せば、どれくらい改善するのか」
「予算の中で、何を優先するべきか」
こうしたことを確認しながら進めることで、費用対効果の高いリフォームにつながります。
ホームクリエたくみでは、今ある家の状態を確認し、新築とリフォームの両方を手がけている立場から、その家に合った方法をご提案します。
まとめ
結露は、窓に水滴がつくだけの小さな悩みに見えるかもしれません。
しかし、そのまま放っておくと、カビやシミ、クロスの剥がれ、木材の腐朽、シロアリ被害などにつながる可能性があります。
家族の健康にも、家の寿命にも関わる問題です。
結露が起こる原因はひとつではありません。
・断熱性や気密性が低い
・家の中の湿度が高い
・換気が十分にできていない
・窓やサッシが冷えやすい
・燃焼型暖房器具を使っている
・家の中に大きな温度差がある
こうした複数の原因が重なって、結露は起こります。
今すぐできる対策としては、
・換気をしっかり行う
・24時間換気の給気口をふさがない
・部屋干しでは除湿機やサーキュレーターを使う
・家全体の温度差を小さくする
・結露を見つけたら早めに拭き取る
・暖房器具を見直す
といった方法があります。
ただし、毎年のように大量の結露が起こる場合は、暮らし方だけでは解決できないこともあります。
新築やリフォームでは、断熱・気密・換気・空調・窓の性能をまとめて考えることが大切です。
どれかひとつだけを高性能にするのではなく、家全体のバランスを整えることが、結露に強い家づくりにつながります。
東広島で結露に悩んでいる方や、これから新築・リフォームを検討している方は、ぜひホームクリエたくみにご相談ください。
東広島の気候や地域の特徴を知る工務店として、ご家族の暮らし方や今のお住まいの状態に合わせたご提案を行います。
見学会や無料相談会も実施しています。
電話・LINE・メールからもご相談いただけますので、
「毎年、窓の結露に悩んでいる」
「カビが生える原因を知りたい」
「寒い家を暖かくしたい」
「新築では結露しにくい家にしたい」
という方は、お気軽にお問い合わせください。
結露に悩まされず、家族が一年を通して心地よく暮らせる住まいへ。
ホームクリエたくみが、家づくりとリフォームの両面からしっかりサポートいたします。
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