【注文住宅】ランドリールームのメリットデメリットとは?失敗を防ぐ知識をご紹介
1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。14歳を筆頭に、11歳、7歳の三姉妹を持つ絶賛子育て中の44歳。八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学卒という生粋の地元人。大工として弟子入りし修行を積み、6年後に独立、その後二級建築士を取得して設計事務所を立ち上げる。現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担い、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。
1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。14歳を筆頭に、11歳、7歳の三姉妹を持つ絶賛子育て中の44歳。八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学卒という生粋の地元人。大工として弟子入りし修行を積み、6年後に独立、その後二級建築士を取得して設計事務所を立ち上げる。現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担い、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。
目次
注文住宅で人気のランドリールームとは
ランドリールーム(Laundry Room)は、家の中で洗濯し、乾燥させるための専用のスペースです。
洗濯物を干すだけのスペースではなく、洗濯機や乾燥機(ガス乾燥機など人気ですね)を設置したり、棚や収納スペースを作ることもあります。
似たものに、サンルームがありますが、正確にはランドリールームは家の中に作るスペースで、サンルームは家の外に作るスペースになります。
サンルームはテラスの豪華版といったところでしょうか。
弊社へご依頼いただく住宅でも、ランドリールームは今や、家の中で洗濯ができ、家事動線が楽になるという家事の負担を少なくするためだけの空間ではなくなっています。
注文住宅を建てるのならランドリールームを採用すべき?メリット・デメリットとは
一見、よいことばかりのように思えるランドリールームですが、デメリットもあります。
ランドリールームのメリットとデメリットを解説いたします。
ランドリールームを採用するメリット
- 作業効率の向上: ランドリールームがあることで、洗濯や乾燥といった家事作業を専用のスペースで行うことができるため、作業効率が向上します。
ランドリースペースは、1階に設けられることが多いので、年齢を重ねたときに、2階へ洗濯物を干しに行かなくてもよくなります。 - 天候を気にしなくてよい:洗濯物を干していて、出かけていた先で雨など降り始めたらお出かけどころではないですよね。
ランドリースペースに干していれば、そのような心配もなくなります。季節によっては、花粉やPM2.5、黄砂といった有害物質が洗濯物につく心配もなくなります。 - 収納スペースを兼ね備えられる: ランドリールームには洗濯用具や洗剤、柔軟剤などを収納するためのスペースがあり、家庭内の整理整頓が容易になります。ハンガーパイプなどを設置してハンガーに干して乾かすことで、よく使うものなどは、乾いたものを直接着るようにすれば、たたむ手間やおさめる手間なども省略することができます。
- 騒音の軽減: 専用のスペースを設けることで洗濯機や乾燥機などの動作による騒音が他の居室に広がることなく、ランドリールームで処理されるため居住スペースでの騒音を軽減することができます。夜間、寝ている間に洗濯機を回す場合でも睡眠の邪魔になりませんね。
- 空間を有効活用できる: 洗濯機や乾燥機をキッチンやバスルームなどの他のスペースに置かなくて済むため、他の部屋のスペースを有効活用することができます。
よくある、一坪の脱衣室に洗濯機、洗面台などがあると収納を設置するスペースがとれません。洗濯機がランドリールームに移動すれば収納のスペースができて、下着やパジャマ、タオル類などを収納することができるようになります。 - 生活空間でも洗濯物が見えない:やむを得ずLDKなどで洗濯物を干していると照明や内装を邪魔してしまいます。ランドリースペースに洗濯物をまとめておけば、見栄えもよく、急な来客に困ることもありません
- 加湿の効果もある:これも季節によるのですが、冬場乾燥した室内の空気をランドリースペースを開放することで加湿する効果もあります
ランドリールームを採用するデメリット
- スペースの確保が必要: ランドリールームを設置するためには、追加のスペースが必要になります。住宅の設計段階でレイアウトや方位を考慮して計画をする必要があります。
- コストがかかる:ランドリールームは洗濯物を干すことが前提にあります。湿度の管理がとても重要になるため、湿度が高くなっても、結露しにくい環境を作る必要があり、コスト高となってしまうことがあります。
- メンテナンスが必要:洗濯機や乾燥機などの設備は定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠ると、故障や効率の低下が起こる可能性があります。
- 湿度管理が必要:コストのところでもふれましたが、ランドリールーム内で洗濯や乾燥を行うことで湿度が上昇します。適切な換気や湿度管理が必要です。湿度管理が不十分だとカビが発生したりしてしまいます。
このように、ランドリールームにはメリットだけではなく、デメリットも存在します。
キッチンやお風呂、トイレのように、必ずいるスペースではないため、生活スタイルや費用対効果を十分考慮して採用するかしないかを決めましょう。
費用は掛かりますが、どうしても必要になったときに、リフォームでランドリールームを作ることも可能です。
ランドリールームを存分に活用するポイントをご紹介
ランドリールームを存分に活用するにはいくつかポイントがあります。存分に活用するためのポイントと、注意事項をいくつか挙げていきます。
水回りの設備はなるべくまとめる
水廻りにかかわる家事は家事全体の中で大きなウエイトをしめます。
そのため、キッチン、風呂、トイレなどの水廻りの設備をまとめることにより、家事の負担を軽減できることはよく知られています。
個々の近くにランドリールームを作るとさらに家事動線が整い効率的になります。
そして、家にまつわるトラブルの多くは水廻りで起こります。
水廻りをまとめることにより、そのトラブルへの対応もしやすくなります。
トラブルがあったときには、点検口から床下に入ることもありますが、そのような時、脱衣室に専門業者が入ることに抵抗がある方でも、ランドリールームに点検口を兼ねた床下収納を設けておけば、スムーズに床下に入ることもできますし、ストックの洗剤などを収納しておくことも可能です。
ランドリールームは広くしすぎない
あると便利なランドリールームですが、移動距離が伸びるため、広すぎても効率が悪くなります。かといって狭すぎると使い勝手が悪く、最悪の場合使われなくなり、ただのお金のかかった物入になってしまいます。
理想としては、家族4人で4畳分のスペース、最低でも2畳分は欲しいところです。
どこの場所でもいえることではあるのですが、ランドリールームも何をおいてどのように使いたいかを計画することが大切です。
通気性を良くする
前にも述べましたが、ランドリールームは洗濯物を干すことを主な目的としたスペースです。そのため、当然湿度が高くなります。
この場合、ランドリールームで居室(主に生活をするスペース)ではないからと言って、居室よりも劣るような仕様にしていると大変なことになります
このランドリースペースの換気をおろそかにしていると必ずどこかのタイミングで結露を起こします。
結露といえば、冬の窓まわりを想像してしまいがちですが、窓の結露は目に見える分拭いたりすることができるため、まだましです
実は結露は、冬だけではなく夏でも起こります。
例えば、LDKのすぐ隣にランドリールームがあったとします。
夏場、全館空調などを採用していれば話は別なのですが、LDKは冷房されています。
しかし、ランドリールームまで冷房されていることはほとんどないため、ランドリルームとLDKの間の壁の中で結露を起こす場合があります。そのようなことを起こさないためには、
- ランドリールームに専用の換気扇をつける
- ランドリールームとLDKの間には防湿層を設ける
- ランドリールームとLDKなどほかの居室との間の建具は気密性の高いものを採用する
などの対策が必要になります
ランドリースペース内に収納を設けるのであれば、換気扇は必須になると思います。
冬場には、換気扇を止めて、LDKとの間の建具を開放することで居室の加湿になります。
しかし、建具を開放することで、LDKの室温が下がってしまうようでは意味がありません。
そのため、ランドリールームもしっかり、断熱性、気密性を高める必要があります
ランドリールームは西側がおすすめ
家の中で、西側のスペースの計画には気を使います。
なぜなら、夏場の西日はシャレにならないほど暑い。
そのため収納や水廻りを設けることが多くあります。
冬場は、長い時間日が当たってくれるので、日射を有効に取り込むことができます。
そのため、ランドリールームを西側に設けることをおすすめします。
冬に、日射を取り入れたランドリールームの室温を取り込むことができれば、加湿もできて理想的です。
夏は、窓の外にシェードなどを設けてしっかり日差しを遮る工夫も必要になります。
ちなみに、日差しを遮るものを窓の外側に設けると、日射の影響を83%カットすることができるので、日差しを遮るのなら窓の外がおすすめです!
スペースの有効活用をイメージしておく
ランドリールームは洗濯物を干すことを主な目的としたスペースですが、洗濯物を干す以外に使えないのではもったいない。
ほかにもいくつか有効な使い方があります。
ランドリールームは適度に独立したスペースになっているので、家事のほかに子供がオンラインの授業を受けたり、リモートの仕事をこなしたり、読書など趣味に費やすスペースとしても活用できます。
ランドリールームで失敗しないポイントをご紹介
ランドリールームを作るうえで、失敗しないためにも気を付けなければいけないポイントがいくつかあります。
結露・カビ対策を徹底する
これは、何度も触れましたが、家の中で洗濯物を干すのですから、湿気の対策は万全にしておかなければ、結露がおきて、カビの原因になります
健康への影響も懸念されるので最も気を付けるべきポイントになります
家事動線をイメージしながら間取りを決める
折角ランドリールームを作っても使い勝手が悪いと、ただの物入となってしまいます。ランドリールームで洗濯ものを干すのですが、直接外にも出られて、なおかつ
外でも干せるようなスペースがあればさらに便利です。
大きなものなどは、どうしても外で干すことになりますからね。
それに、季節にもよりますが、天気の良いときにはお日様の下で洗濯物を干したくもなります。
注文住宅でランドリールームにお悩みならホームクリエたくみにご相談を
ホームクリエたくみは、一級建築士事務所と提携し、住宅の高い気密性と断熱性能を持つ洗練された家を設計、提供しています
外観や間取りだけではなく、室内の快適な温熱環境、自然素材をふんだんに使った内装、照明や収納までをこだわってご提案します
設計図だけではわからないところは、お客様と相談の上住みよい家を形にしてまいります
完成 お引渡しのその先も、メンテナンスはもちろん、その家での暮らし方まで提案してまいります
まとめ
あればとても便利なランドリールームも、きちんと作らなければ使い勝手の悪い収納スペースとなってしまいます
ランドリールームを取り入れた家をご希望の際はぜひ相談を。
もちろん、リフォームでのご相談も。