【外張付加断熱とは？】“八本松の家”に採用したEPS100mmの断熱力

東広島市八本松で施工中の「八本松の家」では、

外張付加断熱として

EPS（ビーズ法ポリスチレンフォーム）100mm厚を採用しています。

今回は、この「付加断熱」とは何か？

そして、**なぜ今それが重要なのか？**について、

現場の様子も交えてご紹介します。

そもそも「外張付加断熱」とは？

一般的な住宅の断熱は、

壁の内側に断熱材を入れる「充填断熱」が主流です。

一方、「外張付加断熱」はその名のとおり、

柱や壁の外側からさらに断熱材を貼る工法です。

つまり、家の中と外からダブルで断熱する「二重断熱」のような構造。
これは断熱性能を飛躍的に高めると同時に、

住宅全体を包み込むように覆うことで、熱の逃げ道を最小限にするのが最大の特徴です。

なぜ今、付加断熱が重要なのか？

気密・断熱性能が一定水準を超えてくると、

「壁のどこから熱が逃げているか？」が問題になります。

その答えが、

“柱や間柱”です。

通常の充填断熱だけだと、木材の部分から熱が逃げる

**“ヒートブリッジ（熱橋）”**が発生します。

付加断熱は、この構造材の外側までしっかり断熱材で覆うことで、

ヒートブリッジを防ぎ、家の断熱性能を大きく向上させます。

EPS100mmの断熱力とメリット

「八本松の家」で採用しているのは、

EPS断熱材を100mm厚で外張りした仕様。

これは、一般的な仕様（30〜50mm）に比べて倍以上の厚みがあり、

断熱性能も段違いです。

🔸EPS断熱材の特徴：

• 軽量で施工性が良い

• 水に強く、長期的に性能を維持しやすい

• 材料の均質性が高く、気密性との相性が良い

この100mmの付加断熱と、内部の高性能グラスウールとの**“W断熱構成”**で、

冬はじんわり暖かく、夏は外の熱気をしっかり遮断してくれます。

施工現場から見えた“違い”

実際の施工中も、「これだけの厚みがあると包まれている安心感があるね」と現場の職人さんも驚くほど。

断熱材同士のジョイント部分もきっちりと処理することで、

気密性との相乗効果が得られ、住まい全体の性能が底上げされます。

住んでから実感する「温熱の安定感」

付加断熱は、家の表面全体を断熱材でくるむことで、

温度差の少ない快適な空間をつくるための大きな一歩です。

目に見える設備よりも、実は「住んでからの快適さ」に直結する部分。

これからもホームクリエたくみでは、「目に見えない部分こそ丁寧に」をモットーに、

安心・快適・長寿命な家づくりをお届けしてまいります。