STORY住まいのコラム

2019年12月26日

新築でも気になる 冬の乾燥

 

冬にこの時期、室内で気になることは、乾燥と結露。この時期、なぜ空気が乾燥するのでしょうか?

相対湿度と絶対湿度

室内が乾燥するということは、室内の空気中に水分が少ないということですね。なぜ、冬の時期は空気中の水分が少なるなるかを理解するためには

相対湿度絶対湿度

を理解する必要があります。

この、相対湿度や絶対湿度は中学校の理科の授業で習いますが、理科が苦手だった方には、抵抗のある単語かもしれません。しかし、身近なもので考えるとそんなにむづかしいものではありません。
理科が苦手だった、私が、極力わかりやすく説明します。

相対湿度とはよく見かける「何%」という湿度のことです。

この52%が相対湿度
相対湿度とは、この写真で説明すると、この23℃の空気が持てる水分量で今現在、52%ほど持ってます という意味です。

そして、23℃の空気が持てる水分量、これが絶対湿度になります。そのため、絶対湿度はgであらわされます。
絶対湿度100% もうこれ以上水分蓄えることができません!という状態を飽和水蒸気量といい、1㎥あたり蓄えられる量が温度によって決まっているため、その温度の空気にMAX蓄えられる水分量は「飽和容積絶対湿度表」なるものから、求めることができます。

この表から。23.0℃の空気の絶対湿度は20.55g そして、相対湿度が52%
なので、現在、この空気(1㎥あたり)に蓄えられている水分の量は 20.55×52%=10.686gとなります。

これが、相対湿度と絶対湿度です。

空気が冷たいと

これは、東広島市の2019年12月25日AM7:30の気温と湿度、並び私の自宅の室温と湿度になります。

この温湿度計 外に計測器を置くことで外の温度と湿度も室内で見ることができ、とても便利です。

下の数字が外の状態ですが、0.0℃で88%とあります。
一見湿度が88%もあるから乾燥していないように思えますが、この空気に蓄えられている水分は、1㎥あたり、4.26gです。この水分量の空気を室温である23℃まで温めると、23℃の空気には、20.55g蓄えられるのに対して4.26gしか水分がないので、湿度は20.7%となってしまします。

実際のところ、室内では、炊事や入浴、家族の呼吸などから加湿されているため
湿度は40%となっています。

まとめ

冬の時期は空気が冷たいため、蓄えることのできる水分量がとても少なくなります。この空気を室内の暖房で温めると、水分量は変わらないため何かで加湿をしない限り、空気は乾燥してしまいます。

暖房でも、開放型と呼ばれる石油やガスを燃料としたストーブやファンヒーターなどは、水蒸気を発生させさせるので、乾燥はしにくくなります

しかし、最近の新築住宅は気密性が上がってきているため、開放型の暖房器具は、結露や空気質の悪化が問題になります。

そのほかにも、エアコンによる暖房は、送風によって乾燥が増長されます。

このように、冬の乾燥対策は気密性の上がった住宅では、ただ加湿をすればよいといった問題ではなくなっています。

空気を温める限り空気の乾燥はまぬがれません。

なので、住宅の計画段階の乾燥対策としては、
輻射式の暖房器具(床暖房やパネル型輻射煖房器など)を採用して乾燥の度合いを下げたり、湿度を外に逃がしにくい換気システムにするなどが挙げられます。

住み始めてからは、加湿器などを上手に使ったり、観葉植物を部屋に置く、などの工夫が必要になってきます。

最近の住宅事情によって、室内の乾燥も複雑な問題となってきています。新築計画時に、冬場の乾燥対策もしておけば、より快適な生活が送れるかもしれません。


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