住まいのブログ
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寒い冬から、暑い夏を越えて。高校生たちと取り組んだ男子寮の断熱改修が完成しました

2026年11月2日 現場レポート
代表取締役写真
記事の監修 代表取締役 森本 一喜

1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。生粋の地元人で、八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学を卒業。大工として弟子入りし修行を積んだ後、6年後に独立。その後、二級建築士を取得し、設計事務所を立ち上げる。現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担当し、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。 プライベートでは三姉妹の成長を見守る父として日々奮闘中。

1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。生粋の地元人で、八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学を卒業。大工として弟子入りし修行を積んだ後、6年後に独立。その後、二級建築士を取得し、設計事務所を立ち上げる。現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担当し、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。 プライベートでは三姉妹の成長を見守る父として日々奮闘中。

今年の2月から取り組んできた、北広島町にある高校の男子寮の断熱改修工事。

本日、最後に残っていた脱衣室の床下断熱工事を終え、一連の作業がようやくひと段落しました。

振り返ってみると、最初に現地を訪れたのは、まだまだ寒さの厳しい2月のこと。

それから季節は移り変わり、真夏の8月には高校生たちと一緒に断熱改修ワークショップを開催。そして秋になった今日、最後の工事を終えることができました。

寒い冬に始まった取り組みが、暑い夏を越え、秋になってようやく形になりました。

始まりは、寒い2月の現地確認から

この取り組みが始まったのは、今年の2月。

私が所属している「Forward to 1985 energy life ひろしま」の活動の一環として、北広島町の高校男子寮の断熱改修に関わることになりました。

現地を訪れ、建物の状態や断熱の状況を確認しながら、どこを、どのように改修していくのがよいのかを検討しました。

寒い時期に訪れたからこそ、冬の住環境を改善することの大切さを、あらためて考える機会にもなりました。

普段、私たちが取り組んでいる住宅の断熱工事も、目的は同じです。

断熱材を入れること自体が目的ではありません。

そこで暮らす人が、冬は寒さを我慢せず、夏は暑さに悩まされず、快適に過ごせる環境をつくること。

今回の男子寮でも、その思いは変わりません。

真夏の8月、高校生たちと一緒に断熱工事

そして迎えた8月。

高校生や地域の方々にも参加していただき、断熱改修ワークショップを開催しました。

今回のワークショップでは、実際に建物の断熱性能を改善するための作業を、参加者の皆さんと一緒に行いました。

壁には断熱材を取り付け、窓には内窓を設置。

さらに、断熱工事を行った壁の仕上げには、桧の板を張りました。

断熱というと、壁の中や床下など、完成すると見えなくなってしまう部分の工事が多いものです。

けれど今回のワークショップでは、断熱材を取り付けるだけでなく、最後の仕上げまで高校生たちに関わってもらいました。

自分たちが暮らす建物を、自分たちの手で少しずつ良くしていく。

そんな経験は、普段の学校生活ではなかなかできないことではないでしょうか。

また、桧の板で仕上げた壁は、木の温かみを感じられる空間にもなりました。

断熱性能を良くすることと、居心地の良い空間をつくること。

どちらも、家づくりには欠かせない大切なことだと思っています。

最後に残ったのは、脱衣室の床下断熱

8月のワークショップを経て、最後に残っていたのが脱衣室の床下断熱工事です。

この脱衣室、床下には断熱材が入っていませんでした。

冬場、床が冷たいと感じる原因の一つが、こうした床下の断熱不足です。

特に脱衣室は、お風呂に入る前や上がった後、衣服を脱いだ状態で過ごす場所。

暖かいお風呂場と寒い脱衣室との温度差は、快適性だけでなく、健康面でも気をつけたいところです。

そこで今回は、床下に断熱材を施工しました。

壁や窓の断熱改修に比べると、床下の断熱工事は完成しても見た目がほとんど変わりません。

しかし、こうした見えない部分の工事こそ、建物の快適性を考えるうえで大切な仕事です。

この冬、寮で生活する高校生たちが、以前よりも少しでも暖かく過ごせるようになれば、うれしいですね。

 

一つの工事を完成させるまでに、多くの人の力がありました

今回の断熱改修は、私たち建築に携わる者だけで実現できたものではありません。

行政の方々や、広島県地球温暖化防止活動推進センターの皆さん、そして活動に賛同し、資材の提供や資金面で協力してくださった企業の皆さん。

さらには、ワークショップに参加してくれた高校生や地域の皆さん。

本当に多くの方々が関わってくださったことで、ここまで進めることができました。

私たち「Forward to 1985 energy life ひろしま」のメンバーも、打ち合わせや準備を重ねながら活動を続けてきました。

建物の断熱性能を向上させるという共通の目的に向かって、立場の違う人たちが力を合わせる。

これも、今回の活動の大きな魅力だったと思います。

断熱の大切さを、もっと多くの人に知ってもらいたい

私は普段、東広島市を中心に、新築住宅やリフォームの仕事をしています。

そして日頃から、断熱や気密の大切さについて、お客様にお伝えしています。

ただ、断熱というのは、完成してしまうとほとんど見えなくなるもの。

見た目だけでは、その違いや大切さがなかなか伝わりません。

だからこそ、今回のように実際に断熱材に触れ、取り付ける経験には大きな意味があると感じています。

今回参加してくれた高校生たちも、これから先、自分たちが暮らす家を選んだり、建てたりする機会があると思います。

そんなときに、

「そういえば、高校生のときに寮の断熱工事をしたな」

「家の暖かさって、断熱が大切だったよな」

そんなふうに思い出してもらえたら、今回の活動には大きな意味があったのではないでしょうか。

そしてもう一つ。

今ある建物も、工夫しながら断熱改修を行うことで、より快適な空間へと改善していくことができます。

建物が古いから、寒いのは仕方がない。

そんなふうに諦める必要はありません。

今回の取り組みが、既存の建物の断熱について考えるきっかけにもなればと思っています。

そして、これから迎える冬が楽しみです

2月の寒い時期に現地を確認し、8月の暑い夏に断熱ワークショップを開催。

そして秋になった今日、最後の床下断熱工事が完了しました。

こうして振り返ると、ずいぶん長い時間をかけて取り組んできたようにも感じます。

工事としては、これでひと段落。

でも、断熱改修の本当の成果がわかるのは、これから迎える冬なのかもしれません。

実際に暮らしている高校生たちが、以前と比べてどう感じるのか。

寒さが和らぎ、少しでも快適に生活してもらえたら、何よりです。

最後になりますが、この活動に関わってくださったすべての皆さん、本当にありがとうございました。

私自身も、今回の活動を通じて、あらためて断熱の大切さ、そして多くの人と協力して一つのことに取り組む楽しさを感じることができました。

これからも、本業である家づくりはもちろん、こうした活動を通じて、快適で省エネルギーな住まいの大切さを伝えていきたいと思います。

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