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古民家リフォーム費用はいくら?東広島市の相場を施工事例付きでプロが解説

2026年9月15日 家づくりの考え方
代表取締役写真
記事の監修 代表取締役 森本 一喜

1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。生粋の地元人で、八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学を卒業。大工として弟子入りし修行を積んだ後、6年後に独立。その後、二級建築士を取得し、設計事務所を立ち上げる。現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担当し、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。 プライベートでは三姉妹の成長を見守る父として日々奮闘中。

1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。生粋の地元人で、八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学を卒業。大工として弟子入りし修行を積んだ後、6年後に独立。その後、二級建築士を取得し、設計事務所を立ち上げる。現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担当し、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。 プライベートでは三姉妹の成長を見守る父として日々奮闘中。

古民家リフォームとリノベーションの違い

「実家が古くなってきたので、そろそろ何とかしたい」

「中古の古民家を買って、自分たちらしい家にリフォームしたい」

「建て替えた方がいいのか、それとも今の家を残した方がいいのか分からない」

古民家のリフォームについて相談を受けていると、こうした話がよく出てきます。

そして、やっぱり一番気になるのが、「結局、いくらかかるの?ですよね。

500万円でできるのか。

1,000万円なのか。

2,000万円を超えるのか。

3,000万円、4,000万円とかかるのなら、新築した方がいいんじゃないか。

当然、そう思います。

先に答えを言ってしまうと、

古民家リフォームの費用は、その家をどこまで直すかによって本当に大きく変わります。

水回りと内装だけなら数百万円で済むこともあります。

一方で、屋根・外壁・耐震・断熱・基礎・水回り・間取り・電気配線・給排水。

これらを全部見直すとなれば、2,000万円、3,000万円を超えることも珍しくありません。

古民家の場合、「古い家だから安くリフォームできる」とは限りません。

しかし、その反対に、何でも壊して新しくすればいいわけでもありません。

古民家には、新築ではなかなか手に入らない太い梁や柱、土壁、長い年月を経た木の表情があります。

残す価値のあるものは残す。

直すべきところは、きちんと直す。

そして断熱や耐震など、現代の暮らしに必要な性能を加えていく。

私は、これが古民家リフォームの面白いところだと思っています。

今回は東広島市で新築住宅や古民家リフォームを行っている工務店の立場から、古民家リフォームの費用相場、工期、工事方法、追加費用が発生する理由、補助金、そして実際の施工事例まで詳しくお話しします。

古民家のリフォームとは

リフォームは簡単に言えば、古くなったところを直して、元の状態に近づける工事です。

例えば、古くなったキッチンを交換する。

お風呂をユニットバスにする。

傷んだ床を張り替える。

雨漏りする屋根を直す。

外壁を塗り替える。 など

このように、家の間取りや使い方を大きく変えず、「古くなったから直そう」という工事は、一般的にリフォームと呼ばれます。

古民家の場合なら、「この和室はそのまま残したい。でも床が傷んでいるから直したい」というのもリフォームですね。

 

古民家のリノベーションとは

一方、リノベーションは、今の暮らしに合わせて、家そのものをつくり変える工事というイメージです。

例えば昔の古民家。

8畳の和室。その隣にも8畳。さらにその隣にも8畳。

襖を開けると、「ものすごく広い」

でも普段の生活では、「こんなに和室、いる?」となります。

そこで壁を取り払い、和室3部屋だったところを大きなLDKにする。

昔は外に近かった台所を、家の中心に移動する。

寒かった北側のお風呂や洗面所を使いやすい位置に変更する。


うした工事になると、リフォームというよりリノベーションと呼んだ方がイメージしやすいでしょう。

古民家では、昔の家を今の暮らしにどう合わせるか。ということが、非常に重要です。

東広島市でリフォーム、リノベーションする場合の費用相場を解説

さて。一番気になるのは費用ですよねえ。

ただし、ここで最初にお伝えしておきたいことがあります。

 

東広島市だけの「古民家リフォーム平均価格」という公的な統計はありません。

ですから、ここでは一般的な古民家再生の費用相場と、実際に東広島で古い住宅を見る際の私たちの考え方を合わせて紹介します。

古民家再生の一般的な目安では、工事の規模によって次のようになります。

これは一般的に考えられる古民家再生の費用・工期になります。

 

工事内容 費用の目安 工期の目安
一般的なリフォーム 約200~500万円 約1~3か月
半解体再生リフォーム 約500~1,500万円 約4~6か月
全解体再生リフォーム 約1,500~3,000万円前後 約5~7か月
移築再生リフォーム 約2,000万円以上 6か月以上

ただし、この表だけ見て、「じゃあ、うちは1,500万円あれば全部できるな」と安易に考えるのは危険です。

なぜならば古民家は、開けてみないと分からない。

これが本当にありえるのです。

こちらについては、後ほど詳しく解説いたします。

一般的なリフォームの費用相場

古民家の大部分をそのまま使い、キッチン、お風呂、トイレ、床、壁、外壁など、必要なところだけを直す場合、費用の目安は約200~500万円程度となります

例えば水回り設備の交換と、LDKの床・壁をきれいにする程度なら、この範囲で収まるケースもあります。

ただし、構造・断熱・耐震にはほとんど手を付けない工事になることもあります。

つまり、「見た目はきれいになった。でも冬はやっぱり寒い」ということもあり得るため、要注意です。

築50年、60年の家をこれから20年、30年使うのであれば、きれいにするだけで本当にいいのか?を一度考えた方がいいと思います。

半解体再生リフォームの費用相場

半解体再生リフォームは、「スケルトンリフォーム」と呼ばれることもあります。

柱や梁など、主要な構造を残しながら、床・壁・天井などを大きく解体します。

費用の目安は約500~2,000万円程度となります。

 

ただ、耐震補強や全面断熱、水回りを全部交換するとなると、この価格帯の上限を超えることもあります。

この方法のメリットは、家の中身を見ることができる。ことです。

壁や床を剥がし、天井を開けると、普段は見えない柱・梁・土台・筋交い・配線・配管などが見えてきます。

この機会に耐震や断熱も一緒に考えられる。

大規模リフォームをするなら、非常に大きなメリットです。

全解体再生リフォームの費用相場

さらに規模が大きくなるのが全解体再生です。

使える柱や梁などを残したり、いったん解体して再利用したりしながら、ほぼ一から家を再生していきます。

費用の一般的な目安は1,5003,000万円前後

ただし古民家の場合、基礎から補強し、屋根も全面改修。

そして、耐震改修に全面断熱や、窓交換。

また、水回り全部だったり間取り全面変更となれば、3,000万円を超えることも十分あります。

「古い家なのに、そんなにかかるの?」と思いますよね。

でも工事の内容を見ると、ほぼ家一軒分をつくり直しています。

むしろ古民家の場合は、壊しながら残したり、既存の柱や梁に合わせたり、水平や垂直を調整する。という、新築にはない作業も必要となります。。

そのため、意外と手間がかかってしまいます。

移築再生リフォームの費用相場

古民家を一度解体して、別の土地で組み直す方法です。

費用は一般的に3,000万円以上が一つの目安です。

建物を解体し、使う材料を一本ずつ確認したら番号を付ける。

そして、運ぶ。

そのあとには新しい土地で基礎を造る。そして再び組み立てる。

……まあ、大工事です。

完全に建物を移す方法だけでなく、

梁や柱など一部だけを新しい家に使う方法もあります。

古民家の材料に特別な価値がある場合には面白い方法ですが、費用を抑えることを第一目的に選ぶ方法ではないでしょう。

30坪の古民家リフォームの費用相場

30坪は約99㎡となり、全面的なリノベーションなら、1,500~2,500万円前後が一つの目安でしょうか。

30坪なら面積は比較的コンパクトが、水回りは、キッチン1台にお風呂1か所、トイレ1~2か所、洗面1か所と、50坪の家でも基本的には大きく変わりません。

つまり、家が小さいから工事費が比例して半分になるわけではない。ということです。

その代わり、断熱する面積や床・壁の面積は少なくなるので、家全体をしっかり改修しやすいサイズともいえます。

 

40坪の古民家リフォームの費用相場

40坪は約132㎡となり、全面改修なら、一般的には2,0003,000万円前後を見ておきたいところです。

4人家族なら十分な広さがあります。

一方、昔の家では40坪あっても、和室がたくさんあったり、廊下が長かったり、使わない座敷があったりということもあります。

ここで私が考えたいのは、40坪全部を同じように改修する必要がありますか?ということです。

普段使う30坪をしっかり断熱して、残り10坪は既存を生かす。

そんな考え方をすることもできます。

面積を減らす「減築」も選択肢となるのです。

今の家をそのまま全部残すことが、必ずしも古民家を大切にすることではありません。

これから使える形に整える。それも古民家再生だと思っています。

50坪の古民家リフォームの費用相場

50坪になると約165㎡となり、全面的なリノベーションなら、2,5004,000万円以上にものぼるケースもあります。

東広島の古民家では、50坪、60坪よりももっと大きい。という家も珍しくありません。

昔は、親、子、祖父母の三世帯の住まい、場合によっては親戚が集まる。

そういうことを前提につくられていたからです。

しかし、今、本当に50坪必要でしょうか。

夫婦二人、あるいは夫婦と子ども二人であるなら、全部を居住空間として改修する必要はないかもしれません。

残すところと、お金をかけるところを分ける。古民家リフォームで費用を考えるときには、とても重要な考え方です。

古民家のリフォーム、リノベーションは4種類ある

先ほど費用のところでも少し触れましたが、ここでは違いをもう少し分かりやすく説明します。

一般的なリフォーム

一番工事範囲が少ない方法です。

古民家の基本的な間取りや構造を残し、水回り、外壁、床、内装など、悪くなったところを直します。

費用を抑えられる一方で、耐震性や断熱性能など根本的な部分は改善できないことがあります。

今後何年住むのかがが判断基準になります。

5年、10年使えればよいのか、30年住みたいのか。

目的が違えば、工事も変わります。

半解体再生リフォーム

柱や梁などの骨組みを残し、内部を大きく解体する方法です。

私は、古民家をこれからも住居として長く使うのであれば、このレベルまで手を入れるケースが多いと思います。

なぜなら、耐震、断熱、電気、給排水をまとめて見直せるからです。

壁の上から新しい壁紙を貼るだけでは分からない問題も、壁を剥がせば見えてきます。

ただし、見えてしまうからこそ、追加工事が発生することもあります。

これが古民家リフォームの難しいところです。

全解体再生リフォーム

古民家を大きく解体し、使える柱や梁などを選別しながら再構築する方法です。

古い材料を残しながら、ほぼ新築に近いレベルまで性能や間取りを変えることがで きますが、手間はかかってしまいます。

しかし、新築ではつくれない家になります。

何十年、場合によっては100年以上経った梁。

大きな柱。

手刻みの跡。

そういったものを、新しい家の中に生かせる。

これは古民家再生ならではです。

移築再生リフォーム

今建っている場所から古民家を移す方法です。

建物をほぼそのまま移す「完全移築」。

一部分を移す「部分移築」。

柱や梁など構造部材を利用する「構造体移築」。

などがあります。

思い入れのある古民家を別の土地へ残したい。

価値のある古材を次の家でも使いたい。

そういう場合の選択肢です。

古民家リフォーム費用で後悔しないための注意点

ここからが、私は一番大事だと思っています。

古民家リフォームで、「思ったより高くなった」となる理由は、

設備を豪華にしたからだけではありません。

むしろ、最初には見えなかった部分。

ここから費用が増えることがあります。

耐震性や安全性を確保するべきである

古民家をリフォームすると、立派な梁を見せる。古い柱を磨く。昔の建具を使う。

こういうところに目が行きます。

分かります。格好いいです。

でもその前に、地震が来たとき大丈夫ですか?

特に昭和56年5月31日以前に建てられた住宅は、現在とは異なる耐震基準で建てられています。

東広島市では2026年度も、一定の条件を満たす木造住宅について耐震化の支援制度があり、耐震改修工事費の80%・上限100万円/戸という補助制度が案内されています。対象には耐震診断結果など細かな条件があり、交付決定前に契約すると対象外となるため、必ず工事前に確認が必要です。

https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/673633.pdf

 

古民家の場合、屋根が重かったり、壁が少なく、開口部が大きいという家もあります。

だから、リフォームの際には「きれいにする」と同時に「安全にする」ことも一緒に考えた方がいいです。

水回りのリフォーム、リノベーションが不可欠である

古民家では水回りが今の生活に合っていないことが多くあります。

昔ながらの台所やタイルのお風呂、そして寒い脱衣室に和式トイレ。

そして見えないところでは、古い給水管や排水管がが残っています。

設備だけ新品にしても、配管が古いままでは心配です。

だからこそ大規模リフォームなら、水回りの設備と一緒に、配管も確認することが大切です。

特にキッチンやお風呂の場所を大きく変えると、給排水工事の費用も増えます。

「キッチン100万円」だけでは終わらないということですね。

追加費用が発生するケースについて知っておく

壁を壊したら、柱が腐っていた。

床を剥がしたら、シロアリの被害があった。

屋根を解体したら、思った以上に下地が傷んでいた。

古民家リフォームで一番困るのがこれらのトラブルです。

 

トラブルはあります⋯。残念ながら、あります。

家を壊さずに柱の中まで完全に見ることはできません。

ですから、古民家リフォームの資金計画では、

見積金額ギリギリで予算を組まないことをおすすめします。

例えば予算2,000万円なら、2,000万円全部を最初の希望工事で使い切らない。

ある程度、予備費を持っておくなども大切です。

そして業者選びのときも、「絶対追加は出ません!」という会社より、「ここは解体してみないと分からないので、こうなった場合はこのくらい追加になる可能性があります」と説明してくれる会社の方が、私は安心だと思います。

補助金や税制優遇を活用する

古民家リフォームは工事費が大きくなりやすいので、補助制度はぜひ確認してください。

2026年度、東広島市では空き家バンクなどを通じて空き家を購入・賃借して自ら住む場合、対象となるリフォーム費の3分の1、上限50万円を補助する制度があります。人口減少地域では最大30万円の上乗せもあります。構造躯体の補修、屋根・外壁、水回り、給排水・電気設備など幅広い工事が対象です。

https://www.city.higashihiroshima.lg.jp/kurashi/sumai/6/23604.html?utm_source=chatgpt.com

 

先ほどの耐震改修補助もあります。

さらに国の制度では、一定の耐震、省エネ、バリアフリーなどのリフォームについて、所得税控除や固定資産税の減額を受けられる場合があります。2026年度の制度も継続されています。

ただし補助金は、工事を始めてから調べるのでは遅いことがあります。

先ほどの耐震補助のように、交付決定前に契約すると対象外となる制度もあります。

https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/673633.pdf

 

リフォームを考え始めた時点で確認してください。

快適に長く住める家づくりにこだわる

古民家の相談を受けると、「せっかくだから昔の雰囲気は残したい」と言われることが多くあります。

私も残したいです。

でも、昔の暮らしまで、そのまま残す必要はないと思っています。

例えば段差。

昔の家にはたくさんあります。

寒い廊下に寒いお風呂、そして使いにくい台所。

これらを、「古民家だから仕方ない」で済ませる必要はありません。

古い梁は残し、土壁も可能なら残す。

でも、断熱性能は上げ、耐震補強もする。

段差はできるだけなくし、動線は今の生活に合わせる。

昔の良いところ+今の良いところ。

私は、そこを目指したいと思っています。

古民家らしさを感じられるリフォーム、リノベーションの魅力とは

ここまで費用の話をすると、「そんなにかかるなら新築でいいじゃない」と思われるかもしれません。

確かに、新築の方が向いている家もあります。

でも、古民家だからこそ残せるものもありますよね。

古民家には思い出とともに魅力もたくさん詰まっています。

日本家屋ならではの雰囲気を味わえる

太い梁、大黒柱、土壁、欄間、障子、縁側など、新築で同じものを造ろうとすると、かなり大変です。

特に何十年も経った木材の色や傷。これらは新品では作ることはできません。

新品の木に塗料を塗って「古民家風」にすることはできます。

でも、本物の古民家が持っている時間は買えません。ここは大きな魅力です。

家の流行に左右されない

住宅にも流行があります。

20年前に流行った内装。

10年前に流行った色。

今流行っているデザイン。

これらも当然変わります。

でも、黒くなった梁や漆喰、土壁、無垢の柱などといったものは、

実際古くとも不思議と古く感じませんよね。

古いことそのものが魅力になっている。

ここが古民家の面白いところです。

強度に長けた建材を守ることができる

昔の家を見ると、「こんな太い材料、今使ったらいくらするんだろう」と思う梁が入っていることがあります。

ヒノキ・ケヤキ・松。

もちろん古い材料なら何でも使えるわけではありません。

腐っていないか。

虫害はないか。

割れはどうか。

きちんと確認する必要があります。

しかし、健全なものなら、わざわざ壊して捨てるのはもったいない。

今では同じ寸法の無垢材を簡単には用意できないものもあります。

残せる材料は残す。

これも古民家リフォームの価値です。

税金の節約につながる

「古民家をリフォームすれば固定資産税が安くなる」と単純に考えるのは少し違います。

リフォーム内容によって評価が変わる場合もありますし、税金の扱いは工事内容によって異なります。

ただ、新築への建て替えとは課税の考え方が異なるほか、一定の耐震・省エネ・バリアフリー改修などでは所得税控除や翌年度の固定資産税軽減を受けられる場合があります。

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000250.html?utm_source=chatgpt.com

 

ですから、税制も含めて、壊して建て替える場合とリフォームする場合を比較する。

これが大切です。

新築と比べて安価であるケースが多い

「古民家を直した方が新築より安いですか?」これも答えは、家によります。

です。

使える基礎。

使える柱。

使える梁。

使える屋根。

こういったものが多ければ、新築より費用を抑えられる可能性があります。

反対に、

基礎を全部補強。

屋根全部。

耐震全部。

断熱全部。

配管全部。

となれば、新築とそれほど変わらない。

場合によっては、リフォームの方が高くなることもあります。

だから、「古い家=安く直せる」から古民家を選ばない。

私はこれをおすすめします。

古民家には、住み慣れた場所や、思い出に庭、梁や柱や家の佇まい。

そうした「残したい価値」があります。

そこにお金を払う意味があるか、ここを考えてほしいと思います。

東広島市の古民家をリフォーム!ホームクリエたくみの実例

ここで、弊社が東広島市豊栄町で行った古民家リノベーションをご紹介します。

築50年以上の古民家です。

この家で大切にしたのは、

「古いものを全部捨てて、新しい家にする」ことではありません。

古民家が持っているものを、できるだけ活かす。

そのうえで、これから何十年も暮らせる家にする。

弊社ではこの考え方を「活かすリノベ」としています。

実際の豊栄町の家では、古い土壁や梁、柱などをできるだけ残しながら断熱性能を高め、重かった瓦屋根をガルバリウム鋼板へ変更して建物への負担を軽くしています。さらに、二世帯が一緒に暮らしながらも、それぞれの生活を保てる間取りへ変更しました。

特に古民家で難しいのが断熱です。

昔の土壁を、全部撤去するのか。残すのか。

その外側に何を施工するのか、湿気はどう逃がすのか。

単純に断熱材を詰めればいいわけではありません。

豊栄の家では、土壁をできる限り残しながら外側から断熱性能を高めました。

そしてもう一つは耐震です。

古民家には立派な梁や柱があります。

でも、「柱が太いから地震に強い」とは限りません。

特に重い瓦屋根は、地震のとき建物に大きな力を加えます。

そこで今回の家では瓦屋根を軽いガルバリウム鋼板へ変更。

ただ屋根をきれいにしたのではなく、建物を軽くすることも耐震対策の一つという考え方です。

古民家の良さを残す。

でも性能は昔のままにしない。

これが私たちの考える古民家リフォームです。

なお、実際の工事費は建物規模や工事内容によって変わり、お客様の契約金額でもあるため、この施工事例の正確な金額はここでは公開していません。

ただし、屋根、耐震、断熱。

間取り。

水回り。

内外装。

まで手を入れる古民家フルリノベーションでは、先ほど紹介した全解体・全面再生に近い2,000万円台~3,000万円以上の予算帯も十分に視野に入れておく必要があります。

そして建物が大きければ、さらに上がります。

だからこそ、

最初に「いくらでできる?」だけではなく、

「この家の何を残したい?」

から考えることが大切です。

まとめ

古民家リフォームの費用は、200万円、500万円、1,500万円、3,000万円、それ以上。

本当に幅があります。

ですから、「古民家リフォームの坪単価はいくら?」だけで判断するのは難しいです。

同じ40坪でも、状態によって全く違います。

まず確認したいのは、基礎、柱、梁、屋根、耐震、断熱、配管です。

そして、これから、この家で誰がどう暮らすのかということです。

 

60坪の家でも、これから夫婦二人なら、60坪全部を新品にする必要はないかもしれません。

逆に30坪でも、若いご家族が今後30年、40年と住むのであれば、耐震や断熱にはしっかりお金をかけた方がいいかもしれません。

古民家リフォームでは、残した方がいいもの。

変えた方がいいもの。

直さなければならないもの。

この3つを分けることが大切です。

私は、古い家をただきれいにすることが古民家再生だとは思っていません。

その家が今まで積み重ねてきた時間を残しながら、これから先も暮らせる家にする。

それが古民家リフォームだと思っています。

東広島には、まだそういう価値のある家がたくさん残っています。

壊してしまえば、もう戻せません。

「うちの家は残す価値がある?」

「リフォームしたらいくらくらい?」

そんなところから、一緒に考えてみましょう。

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