STORY住まいのコラム

2019年6月4日

せっかくの新築で「我慢」の暮らし!?東広島の立地条件と光熱費

「今の家賃と同じ金額でマイホームが手に入る」

という売り文句の住宅の広告を目にすることがあります。
いったい、いくらの家賃のアパートに住んでいるのでしょうか?

JRなどの公共交通機関からはるか離れた場所ならば、可能かもしれませんが、駅の近くなど便利な場所で賃貸のアパートよりも条件の良い一戸建ての住宅をてにいれることは難しいかと思います。

そのような条件の良い土地のマイホームが手に入るとすれば、土地の値段は変わらないので、建物の価格を抑えるしかありません。しかし、このような、価格を抑えた建物は断熱性能がとにかく低い。わかりやすく言うと「とても光熱費のかかる」家になります。
一般的に、賃貸住宅よりも一戸建ての住宅のほうが広くなりますよね。それに加えて、賃貸住宅では、隣や上下階の部屋が暑さ寒さから守ってくれていました。一戸建てでは、暑さ寒さを単独で迎え撃たなければなりません。
当然、、賃貸住宅と同程度の断熱性能の建物では光熱費は上がりますね。概算ですが、その金額は暖房費だけでも年間約5万3000円増加します。そのため、冬、暖房を極力使わずに光熱費を抑えている方も珍しくありません。夏も同様で、外から帰ると、外気温より室温がはるかに高くなります。一度熱くなった建物はなかなか冷えてはくれません。そのため、窓を開けて、扇風機などを使って暑さをしのいだりしなければなりませんね。

このような「暑さ、寒さ」は生活に我慢を強いるだけではなく、健康にも深刻な影響を及ぼします。深刻な健康への影響はまた、詳しく述べることにします。
このように、建物の価格が抑えられていても、ずっと光熱費がかかり続けると生涯で払う総額では高い家になってしまいます。
そのため、マイホームを建てる時は、高性能な断熱材や窓に対して「投資」しておくことが賢い選択だと思います。
高性能な断熱材や窓に投資をした建物のコストは高く見えます。しかし、生活していくうえで、光熱費は必ずかかります。この光熱費も住宅にかかるコストになります。
しかも、光熱費は、住宅ローンとは違い支払の期限がありません。(住宅ローンはいつか終わりますよね)なので、光熱費を抑えられる高性能な建物は建築コストは高いですが、トータルのコストは抑えられます。
しかも、高性能の建物では、光熱費を抑えるだけではなく、快適な室内環境で生活をおくることができ、健康への良い影響も期待できます。
このように、マイホームを考える場合、建築にかかるコストだけを考えるのではなく、将来かかるであろう光熱費も含めたトータルコストで考えることが賢い選択だと思います。


森本一喜
森本 一喜

1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。14歳を筆頭に、11歳、7歳の三姉妹を持つ絶賛子育て中の44歳。八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学卒という生粋の地元人。
大工として弟子入りし修行を積み、6年後に独立、その後二級建築士を取得して設計事務所立ち上げる。
現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担い、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。

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