STORY住まいのコラム

2020年7月28日

夏の暑さは窓から~開け閉めだけじゃない窓の暑さ対策

「窓を開けても暑いー。」

この時期は、室内よりも外気の方が温度も湿度も高いため日中窓を開けていると、湿度の高い暑い空気が入ってきてしまいます。

風が吹いて、それを体感しているときは一瞬涼しさを感じるかもしれませんが、それ以外の時は、室内の環境を悪くしてしまいます。

なので、夏に室内の環境をよくするにはエアコンに頼らざるを得なのですが、
このエアコンへの負担を、窓に工夫を凝らすことで減らすことができます。

窓の暑さ対策

夏の窓の暑さ対策は「とにかく日差しを室内に入れない」これに限ります

このように、夏の家の中の暑さはどこから来るかというと、ほとんど窓から
入ってきます。
これは、窓を開けているからというわけではなくガラス越しに入ってくる日射によるものです。

この暑さを軽減するためには3つの方法があります

その1 カーテンを閉める

一番お手軽な暑さ対策。レースだけではなくカーテンも閉めると日射を軽減できます。
普通のガラスだけでも約20%日射を軽減してくれますが、プラスカーテンを閉めると約50% 軽減されます。

ただ、夏の晴れた日に、カーテンを閉めて電気をつけて過ごすのも微妙ですね。

その2 すだれ

夏の暑さを軽減する対策として最も効果があるのが「すだれ」など窓の外で日差しを遮ることです

このように窓の外で日差しを遮ると、日射を約83%もカットしてくれます。

実際に窓の温度を計測したものがあります

このように、窓の中と外での対策でこれだけの温度差がでます。
なので、外側で対策をしない手はありません。

ただ、すだれは家の雰囲気には合わないこともありますね。(すだれは安価で効果は抜群なのですが)

その場合には、シェードなどを活用することをお勧めします。

このように、シェードを活用すると、窓の前の地面の温度上昇も抑えることができ効果的です。

ただ、材料費や場合によっては工事費がかかってしまい、コスト面でデメリットがあります。そして、必要のない時期や、風の強い日などは片づけないといけないので少々面倒です。

この他に、デザイン性や手軽さで、サッシに取り付けることのできる
「外付けロールスクリーン」もあります

セイキ販売 外付け遮熱ロールスクリーン https://www.seiki.gr.jp/products/screen/sun/

この「外付けロールスクリーン」はサッシに取り付けられるように作られているため、ほとんどの場合、建物のかべやサッシをを傷つけることなく取り付けることが可能。

さらに、風の強い日や夜間は簡単に収納できるので安心です。

庇をつける

この庇の場合、あとから取り付けのできるものもありますが、

    • 下地の有無
    • 出幅の種類が限られる

などの理由から、設計の段階から計画をしておく必要があります。

庇を有効に活用するためには

    • 窓の方位
    • 庇の出幅
    • 窓からの距離

これらの条件を踏まえて計画する必要があります。
その土地での日照のシュミレーションを行い、庇の出幅や窓からの距離を検証することができれば、なお良いですね

8月25日 11:30のとあるリビングの窓の日当たり はきだしの窓の下部に直射日光が当たっていることがわかる

まとめ

夏の暑さは、窓から入ってくるものが大半です

先ずは、すだれや簡単なシェードを窓の外側につけてみてください。驚くほどの結果が得られるはずです。

日差しは、窓の外側で遮ることが有効。この夏から体感してみてください。

 


森本一喜
森本 一喜

1974年10月13日生まれのO型。平和主義者のてんびん座。14歳を筆頭に、11歳、7歳の三姉妹を持つ絶賛子育て中の44歳。八本松小学校、八本松中学校、賀茂高校、福山大学卒という生粋の地元人。
大工として弟子入りし修行を積み、6年後に独立、その後二級建築士を取得して設計事務所立ち上げる。
現在はホームクリエたくみで設計・施工・管理を担い、お客様が心から喜びを感じる家づくりのお手伝いをしている。

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